2023年
新年、明けましておめでとうございます。

本年も工作沼の中で必死に泳ぐ姿をさらしていこうと思います。

歯(茎)の痛みが消えぬまま、とうとう新年を迎え、奥様が美味しそうに食べる蒲鉾を羨ましそうに見ていたら、とうとう食べたくなってしまったので、
恐る恐る口に入れ、時間を掛けてゆっくり咀嚼し・・・・・爺様の食事かい〜!ってツッコミを入れたがってる奥様の顔が。

それでも食べないと始まらないので、あれこれ食べていると、餅で歯を持って行かれそうになった。
「キャラメルは銀歯ド〜ロボ〜」って誰かが云ってた(糸村くん?)・・・「錦鯉」って孫に教わった。
餅は要注意人物だ。
新年早々、歯を持っていかれないよう、喉に詰まらせないように慎重に・・・・

 

■ ご執心?

正月のまったり時間に任せて、ゴロゴロしながら、うたた寝しながら、興味のあることをいろいろググっていると「TENTEC 電子工作メモ帳」という面白い実験をしているブログを見つけた。
その中のページに、中華昇圧基板から200Vを作る実験をしているものがあった。
DC-DC高圧改造・自作≫SEPIC増幅昇圧コンバータ
そこに掲載されていた「ANALOG DEVICES アプリケーションノート」とTENTECさんの記事を拝見して、これなら行けるかも、と作ってみることに。

正月休み明けたら仕事が目白押し。
今日が勝負!!のんびりしてられない。

XL6009基板の在庫を保管箱から探し出し、アプリケーションノートに載っていた、ノイズの少なそうな「Di、Coil、Cap」 構成の倍圧を試してみることに。
拡張基板のやり方も、TENTECさんのを参考に、こんなふうに。
高周波だから、掘削基板の本領発揮。

手持ちのパーツの関係で、まずは2段でテスト。
ダイオードはPCの電源からの剥ぎ取り品。
コイルは出所不明。だけどどこからかの剥ぎ取り品。
セラミックコンデンサ(0.47uF、1.5uF)は、秋月だったと思う。

81.8V(無負荷)、80V(33KΩ負荷)。
負荷を掛けても結構安定している?
フィードバックは元の回路のままで元基盤の40Vから戻している。

この回路は以下の計算結果が最終電圧。
Vout = Vorg + (Vorg – Vin) * 倍圧段数
Vout :倍圧後の電圧
Vorg :元基盤の出力電圧(倍圧前の電圧)
Vin :元基盤へのDCin電圧
倍圧段数:追加回路の段数

40V + (40V – 19V) x 2段 = 40V + 42V = 82V
となり、計算通り。
効率はあまり良くはない。

DCinを引き算するところで大きなドロップとなっている。
すなわち、DCin電圧が低いほど大きい出力取り出せる仕組。
なので入力を9V電池に置き換えると、
40V + (40V – 9V) x 2段 = 40V + 62V = 102V
になる。
電池の電圧が低いので高めに出てる。

ただ、この時点で「ピー」という発信音。
音は大きくはないが。
コイル?コンデンサ?(コンデンサでした。共振?

試しに、こんな構成もやってみた。
倍圧基板へのDCinをダウンコンバーターで作ったもの。
ヒーターやリレーへの電源と共用できる構成で。
DCin 19V ー[Step Down Converter]9V −[倍圧基板]102V
しかし発振音は変わらない。
果たして、使い物になるのか・・・・・

 

■ 100V de 追試

もっと簡単に倍圧を3段にすれば、望む100Vを捻出できる。
それでもギリギリ、103V。

えぇ〜〜い!やってしまえ!
ということで・・・・・

6N1Pで100Vやってしまいました〜〜〜〜〜WWWWWW

ピーという発信音は無い。
安心して接続すると、最初は、10uHのフィルターと22uFのコンデンサとだけではスイッチングノイズが治まらず、どうしようかと。
取り急ぎ22uFに470uFを追加したら、多少低くなる。
海外のサイトで「多段スナバ」「多段抵抗によるフィルター」「多段コイルによるフィルター」などが紹介されていて、
しかし、どれも複雑な計算式・・・・・
ということで、平凡な「100uH+22uF」の2段目フィルターを追加してイヤホンでも聞こえないところまで落とせた。
あんな計算ムリ〜〜〜。

運用中は少数点以下の電圧が上下するだけで、いたって安定。

KRが15Kで2.5VほどのGバイアスになっているので、もう少し抵抗値を下げても行けるかもという予想で、3Kまで下げて2V。
それでも左右で2mA以下。
電圧変動の変化はない。

はたして100V電源にした音は!!

・2V〜2.5Vの範囲でGバイアス量が多いほどボーカルの引っ込みが少ない。

・低域量が減少している。

・解像度がめちゃくちゃ高くなっている。

・若干ボーカルが引っ込んで聴こえるのは個性なんだろう。

低域が減少したと云ったって、それはそれで出ている。
高域もちゃんと出てるし、これでボーカルがもう少しの張り出しと色気があれば万人受けするのではと思う。
Trバッファで出力していることもあるから、100%、6N1Pの個性ではないと思うが。
POPsなどは、ボーカルが奥まって聴こえても、ボリューム上げればちゃんと聴こえるし。
それより、低域の広がりが良くて包み込む感じがイイ。
オーケストラやカルテットなどクラシックでは、それが良い具合に働いて、広がり感が半端ない。
軽いラウドネスがかかった状態だから、METAL系はど迫力。

自部屋の低域不足気味の同軸8インチのスピーカーでは、丁度いい低音量。
ウーファーいらず。へへ
これまでボーカルの引っ込みは、チョチョイとネットワークを細工して調整していたが、100Vー6N1Pでは不要なくらい。

より電圧を上げていくことで、低域は正常な方向へ向かうと予想されるが、追試はここまで。
先述の通り、高電圧の電気工作はチキンだから。

念願の100Vの電圧で駆動させてみて、ようやく6N1Pの音を聴くことができた。
これが本性かどうかは分からないが。
ひとまず満足。
としておこう。

これで安心して眠れる。
もぅ、気になって気になって、夜も眠れなかった。

ZZzzzzzzz。

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