夏が長〜〜い。
6月から暑さが始まって、そしていつまで経ってもゼミが鳴いている。
確かに朝晩は涼しい日が続き寝起き時には夏掛け布団をしっかり足まで掛けている自分がいるが、日中はまだまだ30度を超える日が続く。
夏が長いせいか、もう〜息切れ気味で、夕方には椅子に座っていても「うつらうつら」。
さらには1日中眠かったり、どうもお疲れである。
これって「倦怠感」。今ではすっかりコロナで有名になった。
こんな状態だから(?) 何もする気が起きず、あのテニスですら行く気にならない。
かといって、コロナには掛かった訳でもない。
思えばこのブログを書き始めたのも、ちょうどこんな時。
病気をしたわけでもないのに、何もやる気が起きない。
あの日の再来か?
・・・・・
・・・・
・・・
・・

鼻づまり&体が痒いので、ためしに花粉の薬を飲んでみると・・・・
景色が一変。
確かに夏疲れもあると思うが、すでに花粉が始まっているようだ。
あぁ、これから来年の6月まで、また苦しい苦しい戦いが始まる。

 

■ HIFIMAN HE400i 2020

「ヘッドホンで“イイ音”で聴くために」を探って、はやウン年、そして聴く楽曲によって使用するヘッドホンがほぼ決まってきた。
とは云っても、新たに作るヘッドホンアンプによってはその様子を一変させられ、「あれ!?あまりおもしろくない」や「おっ!意外といける」
ということがしばしば起こる。
そんなことがモチベーションになってヘッドホンアンプの構想と制作が続いている。
ただ、メインがクラシックとしている自分にとっては、もう放し難いほどの存在になっているSTAX。
このヘッドホン(イヤースピーカー)向けのアンプだけは手が出せない。
海外では、聞き馴染みのないメーカ製のSTAXイヤースピーカー向けアンプの存在をときどき見かける。
たぶん、鳴る音も純正のそれとは随分と違うのであろう。
そのお値段は・・・とても手を出せる価格ではない・・・
そのSTAXのイヤースピーカーといえば「平面駆動」である。

平面駆動ヘッドホンといえば「高級機」というイメージがあり、STAXだって決して安くないのだが、海外のものなどの数十万するヘッドホンも珍しくない。
それから比べるとSTAXは普及機を用意してくれているだけありがたい。
STAXを購入して以来というもの、何かが吹っ切れたのか、海外の平面駆動ヘッドホンの評価記事なども読むようになった。
興味が出てきた気持ちとは裏腹に、購入する覚悟はない。やっぱりヘタレである。
しかも、とうとう2台のSTAXが奥様にバレてしまい、最近ではときどき部屋にやってきて見慣れないヘッドホンをチェックしている気配がある。
安心してください!家計の使い込みはしてませんよ〜〜〜!

そんな厳戒態勢のなか、HIFIMAN HE400i 2020を借りてきてしまった。

HIFIMAN 公式サイトより借用>
周波数特性 20Hz-35KHz
インピーダンス 35Ω
感度 93dB
重量 370g

ご存知の通り、HIFIMAN のシリーズは「平面駆動」。
雑誌などの連動記事ではいい評価が書かれているが、果たしてどうだろう。
あくまでも、連動記事(広告記事)なので話半分として読んでいる。

このヘッドホン、以前、「6J1Pヘッドホンアンプ」20V電源6J2PハイブリッドHPA(ブラッシュアップを制作したときに「試し聴き」させていただいた方の持ち物だ。

そのときにはじっくり聴く余裕もなく、「このインピーダンスと能率でも鳴らせるんだ」という確認するのが精一杯。
そこで今回、貸出をお願いしたところ、コロナ禍にも関わらず快諾していただけた。
これが、8月中旬の話。
根気が続かず、延長、延長を繰り返し、結局かれこれ1ヶ月を要してしまった。
長い期間迷惑を掛けてしまった全く持っての申し訳なさ120%。
菓子折り付きで返却させていただいた。
それでも、「また借りたかったら言ってね」の一言の神対応。

ズルズルと延長した1ヶ月でチェックできたのは3つのアンプ。
コソコソと、さらには体調の良い時を見計らってのチェック。

1台目は、現在進行中で今だバラック状態のアンプ。
「6J2Pカソードフォロア・ハイブリッド・アンプ」6J2PハイブリッドAMP for スピーカーその4(試作

回路定数と回路の調整を進め、粘りがあり抜けの良いものに仕上がっている。
もちろん、手持ちのヘッドホン全てでノイズは聞こえない。
まずはこれに接続して。
もちろん6J1Pといえど火を入れて30分以上経ってからの接続である。
落ち着いたと思われるところで視聴。
低域が強く音量的にボーカルが引っ込む。
「ドンシャリ」と云いうより、低域寄りの音作りのようだ。
しかし曲によっては、ビシッとハマるものもあり、ポップスは低音が強調され迫力がありノリノリになれる。

2台目は、OTL球アンプ。
仮箱に押し込んだ「6N23P ホワイト・カソードフォロア 」球HPA箱詰め − 6N23P

その後の調整もなく上々の仕上がりで オーテクのATH−AD1000との相性抜群、音楽に浸りたいときに使っている。
こちらは、すごく立ち上がりが遅く、火入れしてもしばらくは音が落ち着かない。
本領発揮には少なくても30分は必要だ。
ドンシャリがより強調されるのだろうと予想して望んだが、あっさりそれは裏切られてしまった。
ボーカルの引っ込みがなく全体にバランスがとれている。
少々、低音がブーストされている気もするが許容の範囲。
とにかく6N23Pの特徴である「音楽が活き活き」と鳴り響く!!
そして、かなり強力にドライブしている感がある。

3台目は、Trアンプ。
「テクニクスClassAA回路改」ClassAA の箱詰め~あと一息~
しばらくの間、メインの座に収まっていたが、スピーカを鳴らそうとしたときその出力の非力さを痛感したため、しばらくバックヤードで眠ってもらっていたもの。
audio-technica(ATH-AD1000)

今回、鳴らすにあたって電源を入れるとVRがおかしなことに。
湿気でやられてしまったようで、ガリガリオーム。Rchは最小でも音がでてる始末。
それらをごまかしながらの視聴となった。

先の1台目、2台目の球アンプより、HE400i 2020とは相性が良いようだ。
ボーカルの引っ込みもなく、低域も思いの外強調もされずバランス良く聴こえた。
このアンプが少々明るめで神経質に再生するところがあるので、解像度においてそれが補ってか球アンプほど不満がない。
とは云ってもオーケストラ物は不得意のようで、小編成、デュオ、ソロ などは大変楽しく聴ける。
Trアンプとの相性のほうが良いヘッドホンだと感じた。

HE400i 2020は能率が低くインピーダンスが35Ωのスペックなので、アンプにはそこそこの出力が必要になるのだが
爆音で聴く習慣がなければ、ミニチュア管のOTL、しかも150VほどのB電源のものでも結構鳴らせることが分かった。

低域の強調は、HE400i 2020の特徴なのでそれを活かすならば、チョット線が細く低域が物足りないな〜というアンプがイイ。

全体的に、ポップスは無難にこなせるという感じ。
しかし、クラシック用としての購入は避けるべきだと感じる。

球、Trアンプ共に膨らむ低域と今ひとつな解像度。
オーケストラのように楽器が増えると音が混ぜこぜになり、ちょっといただけない。
そして、ピアニシモの再生がいまいち苦手のようだ。
装着感もあまりしっくりこない(個人差だよね)。
結構、外部に音がダダ漏れしてる。

こんな感じだから、持ち主も使用頻度は少ないのかもしれない。

リケーブルが可能なので、ケーブルを自作して・・・なんて楽しみはあるかもだけど。
今度、作って持って行ってあげよう。

このモデルは、既に後継機が出てる。定価は7万近い。
ダイヤフラムやハウジングはこれまでと同じとなっているようだが、だとするとHE400i 2020はかなりお得ということ。

そんなHIFIMANのラインナップをみていくと新しくなって評価の方も上々な DEVAが。
HIFIMAN 公式サイトより借用>
あのシックなベージュは無くなったみたい。
ダイヤフラムがHE400iとは違い最新に。
どのように違うのか気になる気になる。
ワイヤレスにもなるしね。
値段も手頃(?)
またもや悪魔の囁きが・・・・

 

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