休日にテニスが出来ないと退屈でしょうがない。
家にいると奥様に“買い物に連れてけ”とせがまれる、要は“どっか連れてけ”の合図。
結局、近所のイオンでウィンドウ・ショッピング。
だ〜が〜、人人人。
を〜〜〜〜〜ぃ、密だぞ〜〜〜〜。緊急事態宣言中だぞ〜〜〜〜〜。

結局、誰も云うことを聞いていないという事実。
で身近のここにも一人。
今の時期、ウィンドウ・ショッピングのような不急の用事はできるだけ避けたいと奥様には提言しているのだが、これまたぜんぜん聞き入れてもらえない。

 

■ ポータブル化?

20Vで動作するように設計したのだけれど、ACアダプタのせいでコンセントの場所や線を気にしなければならず、どうしても場所が制限されてしまう。
これからの季節?ベランダで夕涼みをしながらなんていいなぁ〜・・・・・蚊の餌食やろ〜!
そこで“バッテーリーで動作させたいなぁ〜”となる。
20Vかぁ〜。

バッテリーが本体よりも邪魔になったら本末転倒なので、電圧も今より低くなるだろう。
どこまで電源電圧を下げられるか・・・・・
早速シミュレーション。
本当に動作するかどうかやってみないとわからないが、とんでもないことが判明。
ヒーター電圧である6.3Vでも動作しそうだ。
真空管だぞ!
歪特性は、20Vの3倍程度に増えるが、それでも1V入力で0.6%ほどである。
左右の球のヒーターをパラにすれば6V電源も視野に入れられる。

さすがに、ここまで落とすことは想定しておらず、12Vくらいかなと見積もっている。
在庫箱を覗いてみると・・・・
Liイオン充電池(3.7V) が5本厳重に隔離保管してあった。
たしか、例の東芝掃除機の修理に使ったが治らなかったので不良在庫になったやつだ。
ここで出てきたのは何かのお引き合わせ。

5本なら20Vまで選択可能。
何Vでいくか。

要は電圧と歪特性の兼ね合い。
・・・・・・・
・長・・・・
・・・・・
・考・・
・・・
・・

重要なことに気がついた。
≪過放電≫
Liイオン充電池を使うなら、コントローラが必須。
これまた在庫箱を・・・・・ゴソゴソ。
上記Liイオン充電池と一緒に購入した、かどうか定かでない「コントローラ基板」発見!!
4セルタイプ(?)。なぜこれを買った?

在庫箱には、これしか見当たらない。
あとは、1セルものばかりだ。なぜ1セルものがある?
ということで、電源は4セル決定。
すると電源電圧は12.8V〜16.8Vの範囲で変動となる。
ヒーターも直列のまま変更なしに行けそうだし。
最低電圧の時にLM317を経由しているヒーターが点灯するか不安だが、その時は充電時期と解釈しよう。

 

■ 工作か?

タブが出てるタイプのLiイオン充電池なのでそれをそのまま使おうかなと思ったが、念の為、これまた一緒に購入した(?)4セル電池ホルダーにセットすることにした。

組上げはやはり基板をカッターで削り・・・・・
ホイ。
出来上がり。
もはやこれくらいは造作もない。

・充電池を差込み煙や変な音が出ないか様子を見る。

・各所テスターでチェック。

・ハイブリHPAへ繋ぎ挙動を見る。

・(安い)ヘッドホンをつなぐ。

どうやら無事に動いているようだ。

もちろんノイズ感は全くない。
静寂から音楽が立ち上がってくる。
電源電圧が関係しているのかどうか分からないが、低域の量感が減った気がする。
TIP41/42のバイアス電流が半分ほどになっているのでそのせいかもしれない。
この電源電圧でバイアスを20mAに合わせると、20VACアダプタを接続した際にアッチッチになるので現状維持とする。

 

■ 運用可?

しばらく繋ぎ放しにして5時間ほど、プツンと音が途切れた。
見ると、ヒーターが点灯していない。
供給電圧を見ると、7V強。
どうやらリレーも切れているようだ。
この時の充電池4セルの直列電圧は13V。
うまいことコントローラーが働いて過放電防止でカットオフしてくれたようにも見える。
セルの放電下限電圧は2.5Vなので、かなり余裕を見た感じではあるが、電池にダメージが少なくてイイかもしれない。
満充電でなかったこともあるので、5時間という時間は妥当なのかもしれない。
3000mAのセルだ。満充電ではもっと長時間運用が可能だろう。
本体20mA + ヒーター175mA + リレー113mA = 308mA

まぁ短くても室内運用だから、もろもろ良しとしよう。
あとはバッテリー基板を適当なケースに入れれば完成だな。
100円ショップ・・・?

 

■ 低歪化?

本機の出力段TrをSS8050/8550 にしてシミュレーションしてみると、歪特性がすこぶる良くなった。
このTrなら、ちょっとした出力段ほどの電流を流せるのでヘッドホン限定ならシングルでも十分そうだ。
スピーカーを鳴らす目的もあるので安心をみて2パラ以上がいいかもしれない。

出力段エミッタ抵抗も1Ωにして。
出力段Trで音の傾向が変わることが多いので、ここもいろいろ試すとおもしろそう。

さらに、出力段バイアス調整のベースtoベースに2.2uF以上のコンデンサを入れると特性は更に良くなる。
このコンデンサも含め入出力のコンデンサは音質に絡むので、選択は慎重にいきたい。
とは云っても、結局「赤コン」でいくんだけどね。

球HPAの方は、貸出しが決まっているにもかかわらず外枠づくりに気が乗らず、割り込みで「ハイブリHPA」を作ってしまった。
個人的には、「やっつけ&あり合わせ」で作った割にはイケてると思うのだけど。

 

■ 所感!

ひとまず、本機を6N24P球HPA貸出予定の方に、突然ではあるが聴いてもらえることになった。
前哨戦だ。

その方が常用(常時携帯)のヘッドホンは、SONY MDR−1R、Audio Technica ATH-LS300。
両方で1時間ほど試聴してもらった。
この方はアコースティック・ギターの演奏家で、聴くソースは Jazz,Rock,Classic と多岐にわたる。
ご自身のiPhoneとミニDACに接続していただき、Youtube、スマホ内HiRes音源などを自由気ままに。

気になる感想は、

・尖ってなくて、いつまでも聴いていられる。
・真空管らしくない高解像度。
・躍動感がある。
・パワーを感じる。
・ボリュームを上げてもノイズが皆無なのはスゴイ。
・ケースもオシャレ。
・真空管なのに携帯バッテリーでどこでも使えるのはイイ。

等々。

気になったのは「尖ってなくて」・・・。
VRのせいで丸くなり過ぎたかな?

解像度に関しては、真空管=低解像度 の図式があったらしい。

「ノイズが皆無」なのはバッテリーに依るところが大きいし、ケースもあり合わせだし。

そんな中、ヤッパリ嬉しかったのは「躍動感がある」。
6J2Pを使った効果だ。
目指している方向だけにここは素直に嬉しい。

ついつい「一杯」が進んでしまう・・・・って飲んどるんかい!
いいえ、ほんの一杯だけ・・・・って落語のオチ(っぽい)かい!

自宅に戻り、BGMを流しながら、あれこれ次なる構想・妄想をし始めている。

 

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