■ 13.5V/2.5A のトランス

これまで、アンプ製作で使用している電源は、その手軽さからスイッチング電源を使用している。
同じものを2個購入すれば+/-の電源を簡単に構築できる。
また、手ごろな値段で、アンペアがそこそこ取れるのでアンプ製作にはいい素材だと考えているからだ。

押入れのジャンク箱を整理していたら、昔キャンプなどで利用していたポータルブルテレビのものと思われるACアダプタを発見。
テレビは車に積みっぱなしだったので、たぶん一度も使用していない。
13.5V/2.5A のもので結構大きめでズッシリと重く、それなりのトランスを積んでいる感触があった。

このACアダプタは、ねじ止めだけで簡単に分解できた。
整流前の電圧は13VAC。
ほぼ、2.5Aは取れそうな気がする。

このトランスを発見したのも何かの縁。+/- の電源を作成することにした。
ただ、思いのほかACアダプタ内は狭く、2次側のレギュレータ回路を詰め込むスペースが無い。
1次側にもACフィルタとヒューズも入れたい。
悩む余地もなく、ACフィルタ+FUSE を内蔵して、2次側は単電源でも使用できるよう、2次側の交流ををのまま外部出しにすることにした。

面構えは、ちょっとおしゃれにして、1.5mmのアルミ板を使用して、POWER-SW、とLED を配置。

このままでは 13VAC出力なので、これを倍整流して2次側の片線をGNDとする+/-をレギュレータで安定化する方法をとる。

最初は7815/7915(15Vレギュレータ)で15Vを取れるかと思ったのだが、GNDから見た各極は半波整流となっているせいか、どうもリプルが多くて使えない。
欲張らずに12Vレギュレータにすることでリプルも解消。
もっと上げられるかもしれないが欲張っても仕方ないのでこのまま。
単電源のときは15Vでもいけるかもしれない。

今回の基盤はエッチングしておらず、Pカッターで必要な溝を掘り、パターンを作っているだけ。
簡単な回路はこれが一番早い。

早速、作業(書類)ケース内テスト稼動中のアンプに接続してみる。
使い勝手はスイッチング電源と特に変わりは無い。
試聴感は、スイッチング電源よりも静かな感じがする。
スピーカでは、ボリューム最大(出力最大ではない)にしても歪まなくなった。
容量的には似たようなものなのだが、やはり手ごろな(安い)スイッチング電源は負荷に弱いところがあるようだ。

作業ケース内でテスト中のアンプに接続してそのまま使用している。
通常音量では発熱もないため、目の前の本棚に押し込んでしまった。
今は他に利用が無いので、もう少し電流の取れるスイッチング電源が入手できるまでこのままにしておく。

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