花粉の症状が〜〜〜〜!ガオ〜〜〜〜
つらいツライ
職場では空調が入っているせいか、仕事中は症状は軽くなるのだが、自宅に居るともう大変。
ノックアウト寸前だ。
せっかくの代休なのに〜
なんにもやる気が起きない。
そんな辛くても趣味をやっているときは楽しい・・・のに持ち帰り仕事だけがしたくない。
花粉でなくてもそうだって? こりゃまた失礼いいたしましたっと。(古!)

 

■ 格安本格派 YDA138Bアンプ の実力?

ClassDにとても興味があり、ディスクリートで!なんて勢いで一時は考えたが、周りを見渡せば、試してみるだけなら格安で出来合いの基板が溢れている。
あまりにもチープそうな PAM8406(5W)はさておき、それなりに聴けそうなものをあれこれ物色・・・・・
色んな種類がある中、触手を動かされた基板がある。
かのヤマハが出しているYDA138Bという ClassD アンプのチップを使った基板。
購入した現物のものとは異なるが、このタイプ。

この基板のどこに惹かれたかというと、
1)やっぱり、ヤマハ製チップってところ。
2)YDA138B は2ch入りなのだがそれを贅沢にもモノラル仕様で使い、L/Rで2チップ使っているところ。

ところが、興味本位で購入したはイイが、繁忙にまかせお決まりのデッドストックになっていた。
今となっては、どこで購入したのかさえ思い出せない。

仕事が手薄の今、やらない手はない。

まずは12V電源。
ACアダプタ型のものをストック箱から発見。
1Aものだが、まぁ大音量を出さなきゃ大丈夫だろう。

では、早速。
3.5mmジャックからソースを投入(なんか美味しそうなヒビキ)

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

Lchから音がでない・・・・
なんで、こんなものばかり当たるのかなぁ〜〜〜。
ネタ用に選んで購入しているわけではないんだけどなぁ・・・

パターンを追っていくと・・・・3.5mmジャックのLchがアースされるようになってる!
何だこのジャックは!

よくもまぁこんなジャックを作ったもんだ。
作ったやつもやつだが、基盤に乗せて使っちゃったやつもやつだ。
完成後の検収はやってないのか?
まぁそこが中華たるべきところ。
やってたらこの値段じゃ買えないよね。
ボヤいていてもしょうがない、早速アースされる部分をびっぱがして解決。再開!

なかなかいい音出してますね〜。

ところが、音量を上げると歪んでいる。

スペックシートを脳へダウンロード。

原因は、高いゲイン!?
パターンを追ってみると 36dBの設定。
このチップの最大値。
ここまで欲張らなくても良かったんじゃない?
扱いにくいったら、ありゃしない。
このせいかな?
アッテネータを作って下げてみるも変わらず。
ここでお決まりのVR外し。
これで治ればイイんだが。

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・

変化なし・・・・
こんなものかな〜なんて考えつつ・・・
スピーカーへの配線をいじくるとスピーカーからでてくる音が変わる。
お試しだからとなんの考えもなしに使っていたブレッドボードケーブルからまともな(?)配線ケーブルへ交換してみる。
と、あの歪が嘘のよう。
音量を上げても全く大丈夫。
ClassDは出力側のケーブルにも敏感なのか〜?。
まだパルス波が残ってるせいじゃないか?
500KHzを測れるお城なんてないから・・・オシロなんてないから確認できないけど、左右のケーブルが並行するとおかしくなるようだ。
さてさて諸々の問題はさておき、ここまで聴いてみての感想は。

モニター的な音。
中域が不足気味。
低域はシッカリ。
クラシックは全くつまらない。音楽的に。
ロックならまだ聴ける。

つまらなくしている原因のひとつとして考えられるのが、入力のカップリング・コンデンサ。
これだけじゃないとは思うんだけどね。
ちなみにこれって、セラだよね。
入力にセラはヤダな〜〜。

イッチョ、改造といきますか!
時間もあることだし。

 

■ 格安本格派 YDA138Bアンプ の本当の実力

改造箇所
1)ゲインを下げる
2)カップリング・コンデンサの変更

とりあえずこの2つは行わないと。

ゲインの下げ方もいくつか考えられる。
先のように入力にアッテネータを追加する方法。
この基板の入力インピーダンスは、ノーマルの状態で12K。
しかも、ゲインが36dB(64倍)。
ピンの配線次第で設定でき、ゲインを変えると入力インピーダンスが決定されるチップ仕様だ。
一番低い設定が18dBで入力インピーダンスは56K。
このくらいがちょうどいいんだけどなぁ。


ゲインを下げつつ入力インピーダンスを上げる・・・となると基板パターンの変更か〜?
チップの足を剥がしたり持ち上げたり、細かい作業はこの時期ツライなぁ。鼻ズルだし。
他に手がないか・・・考察
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・


スペックシートをじっくり見ると、入力は反転回路のようだ。
ゲインもそこで決定しているらしい。
ならば、入力抵抗をシリーズに追加してゲインを下げれば良いことになる。
ちょうどカップリング・コンデンサの変更もしたいところなので、入力経路を別に設けてしまうことにする。
うまくいくか?
こんな感じで、入力経路を拡張。

カップリング・コンデンサもいろいろ試したいのでターミナル方式に。
入力抵抗は、12kに加えること56k。合計68K。
この状態でのゲインは11倍。
我が部屋で使うにはこんなもんでしょ。

そして試したコンデンサはこの3種。
やっぱ、入力はメタライズド・ポリプロピレンでしょう。ということで。

1)Audiophiler MKP 4.7uF
2)Audiophiler MKP 2.2uF(接続済み)
3)CBB MKP 2.2uF

まず、試したのがAudiophiler MKP 4.7uF。
理由は、入力インピーダンスからみるとカットオフ周波数が0.5Hzになるから。
基板のまんまだと、12kのインピーダンスに1uFだから約13Hz。
これはチョットいただけません。
ローカットは少ない方がイイ。
音的には問題のない4.7uFコンデンサーなので期待して音出し。
ところがすっかりアテが外れ、ナローな感じになってしまった。
「響」も多少多めに付帯している感じがする。
エージングも済んでいないからかな?なんて思いながらも次へ。

Audiophiler MKP 2.2uF に交換してみると、ナローな感じはなくキリッと。
同種の新品コンデンサーなのだが、容量でこんなに差が出るなんて。
ちなみにカットオフは1HzほどにUP。ぜんぜん問題ないね。

じゃぁ、激安 CBB MKP 2.2uF ではどうか?
以外にも、これがいい感じ。
キリッと感は Audiophiler MKP 2.2uF に引けを取らない。
むしろ、広がりはこちらのほうがイイくらいだ。
ただ、よくよく聴いていくと音楽的なところで差がでてる。
CBB MKP 2.2uF の音だけ聴いていれば、これはこれでほんとにいい感じなのだが。

入力経路の変更で、モニター的だった音は一新。
音楽として「楽しく」聴けるようになった。
定位も結構しっかりしていでボヤけるところはない。
不足気味だった中域もシッカリ鳴っていて気持ちいい。

ここまでやると気になるのは出力配線の引き回し。
フィルターでも追加で噛ましてみと変わるかも。

 

■ 出力配線


遮断するだけだから、ノーマルモードでこんな感じに1ターンだけ巻いてみた。
これだけでも、結構イイみたい。
測定機材がないから“感じ”だけね。
基板のコイルをもう少し上等なものに換えたら音も良くなるのかな?

しっかりしたパーツで組み上げれば結構な良いものが出来上がる感じがした。

ちなみに問題の無いジャックを使用している基板もあるので、改造ナシで使うにはこちらがおすすめ。

YDA138Bはヘッドフォンアンプも内蔵しているが、どの基板も一様にバッサリ切り捨ててスピーカー専用なっている。
チップの足から線出しして、ヘッドホンピンをONにすれば動作するようだが・・・細かい作業なので気力があれば挑戦してみよう的なレベル。

 

NFJというネットショップで、YDA138Bを使用したアンプが売られているのを発見。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/nfj/h136.html
このキットは良くできていて、ゲイン切り替えやヘッドホンも利用できるようになっている。
1チップでのステレオ展開なのでフツーといえばフツー。
使用しているパーツもそれなりだが、ケースもついてこの価格はなかなかのものである。
入力コンデンサや出力コイルを変更したり、そして大容量のACアダプタを数個用意して聴き比べなんかして結構楽しめるかもしれない。

 

昨日から連続代休である。
奥様は仕事で不在。
BGMをこのYDA138B基板で結構な音量で流しながらこの書き物をし、さらにその合間にチョットだけ持ち帰り仕事をしたり・・・・
天気は残念だが実にまったりとした日中だ。

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