■ 楽しい苦労

ケースが完成するまでの間、バラックで「音出し&エージング」で楽しんでいるが、エージングが進むにつれ、NJM2068ではちょっと物足りなくなってきた。
聴いていて疲れないのだが、眠くなる。
いろいろ、考察していくと、華麗!?加齢のせいで高域が危なくなっているのか、どうも高域が薄いのだ。

NJM2043に戻してみるが、やっぱり「キツ」い。
目の覚めるような高音。・・・長時間は疲れる。
・・・・ちょっと発信気味なのかな~?

ほかに何かないかと、引き出しを物色。
ときどき製作過程中で、無造作にほうり込んでいる事がある。
今回は「ペントレイ」の中に、NJM2114があった。
5532 の互換品だ。

そこで、ソケット式 「本領発揮」。
即刻交換。
おぉ~! 高域復活! それも NJM2043 と 2068 の中間くらい。
ちょっと低域が薄いかも。
・・・・というよりNJM2068の音がまだ耳に残っているせいか?
でも断然、こっちがいい。

ヤッパリ基板にしてみないと分からない。
ブレッドボードでオペアンプ選びやった苦労はなんだったんだ~。海のバカヤロ~~!(って歳じゃないよな)

ほかにはないかとガサコソ探してみるが、残念。今回はこれだけ。

 

■ 流石のMUSES

ひとまず役目を終え、片付けた「部品箱」をまた引っ張り出して、ストックを見渡してみると・・・
・・・NJM4580 や NJM072D など豊富に買込んであるが、今回はあまり使いたくない。なぁ。

ほかには・・・・・あった!あった!いいものが! OPA2134 と MUSES8820 。
どちらも”ここぞ”というときの「お手ごろ定番」だ。

まずはスタンダードともいえる OPA2134 [BB] にしてみた。

全体のバランスがとてもいい。
う~~~~ん、ヴァイオリンの弦はちょっとうまくないかな。
音量があるときはまだいいんだけど、「高音のPP(ピアニッシモ)」は、弦なのかどうか分からなくなる。
さらに良く聞き込んでいくと、ちょっと”つっけんどん”。
気になった点はこのあたり。
これなら、NJM2114 のほうが相性はよさそうだ。

MUSES8820 [JRC]に交換するとどうか。
傾向はNJM2114と非常に良く似ているが「バランス」「表現力」が違う。
前者の OPA2134に比べると低域は控えめだが、それでも全体のバランスはとてもいい。
気になるヴァイオリンの「高音のPP」はどうか。
おぉ~!ヴァイオリンだ!
全体的に、やさしく丁寧に音が出てくる感じ。会場の空気感さえ伝えるかのよう。
OPA2134で聴いた後だと、パンチが控えめで物足りなく感じるが、OPA2134で感じていた違和感がまるで無い。

今回は、MUSES8820 で決まりだな~。
MUSES8820 単体のときはこんなに表現力があったなんて気づかなかったけど、電源電圧が上がって本領発揮か。

たった2つのOPAの感想だが、最終視聴用のどちらのヘッドホン(※)でも同じ傾向にあった。

ちなみに、大音量で聴きたいときのスピーカー(ST-05 [Pioneer])での鳴りっぷりは如何に。
NJM2068 では、スピーカでも「ハイ不足」を感じ、NJM2114 がいい感じだったが・・・・
ハ、ハ、ハ、ハイ。笑いが止まらん。
スゴイ。Excellent!
全体的な印象はヘッドホンと同じ。
しばしの興奮冷めやまぬ。

OPAを換えてもオフセットは左右とも、0.1mVで安定。

ケーシングを早めねば!

 

※全体の組み合わせでの音で、個々のオペアンプ単体での評価ではないことをここにとどめる。
※視聴テストで使用のヘッドホンは、HP-RX900(Victor)、ATH-AD1000(audio-technica)。

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