■ 戦士の休息
ようやく、仕事が「最初の山場」を越え落ち着いてきた。
この1月間、久々に目が回るような作業量で頭が変になるのでは?と思ったほどだ。
管理職兼実行部隊の身としては、2人前仕事なのだ。
ただ、仕事に余裕のあるときは好き勝手をやらせてもらっているので文句は言えない。
そんな中、ひとつは、ほぼ納品まで漕ぎ着け、検収待ち状態となった。
もうひとつは、来週から「次の山場」を迎えることになっている・・・・スケジュールどおりであれば。

なにはともあれ、今日と明日(土日)は一息つける。
つい一昨日まで、神経がピリピリして、まるで受験生のようでで、家族が声を掛けずらい状態。
ときどき遊びに帰って来る娘が気を利かし奥様を買い物に連れ出してくれたりした。
そんなワーカーズハイ状態もだいぶん落ち着きを取り戻し、仕事以外の事を冷静に捉えられるようになってきている。
その反面、体の方は、デスク、トイレ、会議室の往復だけでその大半を椅子に座っている。
タバコも吸わないので、煙休憩もなし。
その上、今だけ通勤は車だ。
どうにも体に精細鋭さが欠け、完全に鉛と化し、動くたびに「ヨッコラショ」。
ちょっと運動をしないだけで、すぐ劣化してしまう。まあ、個人差はあると思うが・・・・

久々に仕事を忘れテニスを満喫と思い、予定していたテニスコートがあいにくの雨。。。。。。泣き。
そう、市民としていつもありがたく使わせていただいている公営のテニスコートには屋根が無いのだ。
私営のテニスコートは風雨に負けないありがたい屋内ではあるが流石に少人数では負担が大きい。
”差額でいいボールが買える!”と意見が一致。
そんなこんなで今回はお流れ。
残念ながら次はいつできるかまだ予定が立たない。

というわけで、今日は前回の続きをやる時間ができた。


■ 術中にはまる

前回の後日談のとおり、スピーカーで鳴らした時、予定では出るはずの音量でクリップしてしまうところを修正するのだが、作業再開の前に、今の状態を確認。
ワーカーズハイ状態から抜けて聴き直してみると・・・・・どうしたことでしょう!
まったくつまらない音に成り下がっている。
平面的でメリハリの無い。高域が不足している?いやいや高域が丸まって大人しくなってしまっている。
オーケストラでは、クラとオーボエの区別がつきにくいほど・・・・・よっぽどだ。
あの時の感激は何だったのだろう??????
頭がおかしくなっていたのか!
クリップどころの問題ではない!こりゃやり直しだ!
あの時書いたブログが恥ずかしい。

実験前に、シミュレーションを・・・・
LTspiceの結果を100%信じていた訳ではないのに、あまりにも受け入れ過ぎていた感がある。
とかくいいツールなのでどうしても多用し、それを信じ込んでしまう傾向が強くなってきたようだ。
冷静な思考ができない時はなおさらそちらに傾いてしまう。
シミュレーションは良くてもそれが「いい音」と同義ではない。これをすっかり忘れていた。
信じ込ませる頭が、良いと感じさせてしまったのだろうか。

心を入れ直して、LTspiceでシミュレーションしてみる。
あっ!波形が変だ!
初段あたりから電流波形が乱れてる。問題はこれか?
実際にもこんなになっているのか???
嗚呼、お城が★・・・・・お城が欲しい・・・・オシロが欲しい!(やっと出た)

ここからが大変。
数値を決定しては実験。そしてまた、その繰り返し。
実験中、最終段がどうしてもシミュレーション通りの電流値にならない。発振を疑って試行錯誤。
こうしてまた、LTspiceの術中におちることになる。
しかも、このところひどかった耳鳴りとだんだん特別がつかなくなってきて、いったん休憩。
「YOUは何しに日本へ」を見て馬鹿笑い!
いつみても実に興味深い番組だ。ゴールデン行きが悔やまれる。
一杯飲みながら見るのに良かったのに・・・

夕食後、落ち着いてデータシートをみると、Vbeが0.7VだとICは100mA。合ってるじゃん!
何事にも諸元表をしっかり確認しておかなきゃいけないんだな。

耳鳴りも治まり、落ち着いたところで、再開。
高域がくっきりしている。
・・・・・・ボ・・ボヤケてたのは、自分の頭!
そんなオチは勘弁願いたいところだが、どうやらそれも一因らしい。
実は40過ぎてからの持病のひとつのようで、初期の頃同じ症状+片頭痛があり気になったのでMRIで検査してもらったところ・・・・・・・
脳に異常は無く原因不明。
若いころには無かったので脳の劣化か!
そういえば、若いころから4~5月の花粉の時期になると花粉症とともに片頭痛の気はあった記憶がある。

■ ここいらが手の打ちどころ
課題であった、大音量時のクリッピングはめでたく解消。
ヘッドホンの脱着時もノイズは無ではないがかなり小さくなり気にならない。
パワー段のTrには大きめの放熱版をおごることに。

何度ともなく無責任に言い放った「回路図」

変更箇所多数。
これが色々試行錯誤の結果。
耳鳴りのせいではなく、ものすごく高域が綺麗になった。
要因は、最終段に10Ω使用していた際、Icを調整するためにダイオードとシリーズに入れていた抵抗。
これを取り去ったらクリアに。そして最終段のエミッタ抵抗をより低いものに。この効果も多少。

音楽を聴いていると、まるで高周波発信しているかのような高域の伸び。余韻。
発信ならTrの異常電流や発熱などで区別がつくのだが、今回はこれに該当するとは言い切れない。
なんだかよくわからなくなってきた。

■■■予告編
少しづつではあるが、ClassAAを作品にまとめていきたい。
まずは、電源基板を作る予定だ。というより、もう進めている。
ちょっとだけ、予告までに・・・・

本日はここまで。
続きは明日作業。
ケースも調達済。

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