このところのコロナ騒ぎで、みんな外出を自粛しているのかなと思ったら、
この3/20からの3連休は、大型ショッピングモール、アスレチック公園が大勢の人で賑わっていた。
そのため、ショッピングモールでは買い物の用を済ませたら、そそくさと退散。
孫をつれてのアスレチック公園も入らずに引き返し、近くの「ただ広いだけの公園」で“おいかけっこ”や“蹴石”でひとしきり遊び、それはそれで大喜び。
コロナへの警戒心は皆、無いのかな?自粛疲弊?
かと思ったら、連日の40人超えの感染者、そして突然の東京戒厳体制。
近県では「東京出入禁止令」発令。
「入鉄砲に出女」かよ!そのうち関所が出来るか!?
さらにオリンピックも延期になるし。って来年ほんとに出来る!?

医療的にも経済的にも先の見えない、コロナショック。
ビールのコロナなら大歓迎なのに・・・こんなコロナはヤダ〜〜〜〜

 

■ ロケット「真空管」

また、しばらくの間、何も掲載せずに過ごしてしまった。
まぁ、記事にすることも無かったといえば無かったし。
自部屋は作業するには寒かったし。
老兵には「おこた」に入りテレビで「一杯」に浸る時間が何よりの癒やし。
Aliさんへの注文も、コロナな騒ぎで配達ロストになり届かなかったりで、楽しみにしていた肝心の新ネタも・ロ・ス・ト・・(泣
今あるネタといえば・・・・「球」だけ。

6N23Pで気を良くしていたバラック・プリアンプ。
ただ、ミリタリー球ではないので、基板にチョット触っただけでシャララ〜〜ン。
すごいマイクロフォニック。
音はイイのにチョット残念なヤツ。
6N23Pはいい値段で取引されているので、おいそれとミリタリ球を追加発注が許されない。
そんな余裕があるのなら今は6N6Pが欲しい今日この頃。

当然そんな余裕もないので、手持ちで遊んでいる。
6J1Pや6N2Pもまだまだ遊べる素材なのだが、在庫にはまだ聴いていない6N3Pがある。
6N3Pの音もすこぶる評判がいい。しかも懐に優しい。安心素材。
聴いてみたい欲求をとうとう抑えきれず行動を開始。
ただ、6N23Pや6N2Pとピン配列が違うのでそのまま交換というわけにもいかず、そこをなんとかしないといけない。
専用試験機を作るのも面倒なので、こんな感じで変換ソケットを作って変身!!

ロケットがロケットに〜〜!?
※球メーカーはロケットじゃなかった・・・・

なんか、変換ソケットのコード部分がうねうねとしてて格好いい。
結構こういうウネウネ物が大好きだったりする。
配管がうねっているとそれだけで・・・・

肝心の音は?

おぉ〜!!!!
何じゃコリャ〜〜!
躍動感、音色。
マイクロフォニックも無い!
こんな奴だったのか〜〜〜お前は〜〜〜友達になろう!

カソード抵抗でバイアスをあれこれイジって・・・・音を詰めていく。
B電源:+/-65V。これは固定。
カソード抵抗:14.5KΩ。9mA前後が良いみたいなのでこれもほぼ固定。
自己バイアス:−1.33V(760Ω)。
最初は −2V(1KΩ) で設定して、音が一番いい感じになるところで止めたらこの辺だった。
あとから知ったんだけど、深く掛けたほうが音がイイという噂もある。どうなんだろう?
気が向いたら追試してみよう。

フルボリュームでコンデサの飛び込みハムやノイズが微かに入るが、もちろん通常より結構大きなボリューム位置でも、
ノイズ、聞き取れず。
ハム、聞き取れず。
カソードフォロアはシンプルな回路で、すこぶる優秀。

しかし、トランスや配線をチョット近づけるとやっぱりハムやノイズがコンデンサや配線から入ってくる。
敏感なやつだ。

 

■ メタライズド・ポリプロピレン「赤コン」

試聴途中で入出力のカップリング・コンデンサも別のヤツに変更してみた。

まずは、入力側の1uFをメタライズド・ポリプロピレンから超安物ポリプロピレン へ。

高域が出ず低域だけが悪目立ち、さらに解像度不足ときた。
低域が「ボンつき」聴いてられない。
全体的にボケボケ。
雰囲気も伝わってこない。
音が鳴ってるだけ。
やっぱり安物はダメだ〜!
スチコンや他のフィルムと抱合せということは昔は良くやったが、そもそも低域の解像度が悪いからその価値なしね。

他にも岡谷製(○)、ONKYOスピーカからのネットワーク剥ぎ取り部品(×)、昔からの在庫(×) のコンデンサを取っ替え引っ替え。

岡谷製は良い感じではあるのだがキラキラ華やかで、低域がそれに負けていてイマイチで好みではなかった。
岡谷を含めどれも今回の用途には合わなかったことになる。
ただ黒色のDAYTONのヤツは、なかなか健闘して最後までどうしようか迷った。

やっぱり、音、バランス、定位、全てにおいてコストパフォーマンスがいいのは赤コン400V耐圧。
同じ「赤」でも250Vものもあるが、全くの別もの。
audiophiler の赤コン400Vはお手頃で安心して使える庶民に優しいMKPである。
注意すべくは、メタライズド・ポリプロピレンすべてが良いわけではないということ。
当然、万能ではなくタコは存在するので、そこはヤッパリ聴いて判断しないと分からない。
結局いつものとおり、INPUT:1uF赤コン、OUTPUT:4.7uF赤コン で着地。

 

■ ストラド&ガルネリ

「球」に慣れるまでの女装、除草、助走(変換順序でこう出た)は十分やってきた。
扱いに慣れないと先に進めない臆病なヤツなので。

さてさて、ここからは「この球」をチョット実際に使えるようにしてみよう。

以前、アクティブVRを試作していると書いた。
オペアンプを2つ使用しNFB型の量を調整することで音量調節するものだ。

VRを入力側に付けることによる“アンプから見た入力負荷変化の解消”、さらには“信号ルートにVRを乗せない”ということで、大変興味をそそられ試作しているのだが、全く先に進んでいない。
バラックのまま使用している。
そこには箱入れできない理由が。

試作中、大きな問題に直面。
出力DCオフセットがVRを通りガリオームになりやすい。というよりスグなってしまう。
いくつVRを潰したろう。両手では済まない。
これを解決するために、オペアンプを交換してみたり、DCオフセット回路もしくは大容量コンデンサでオフセットをカットする方法を試した。
コンデンサは避けたいのでDCオフセット回路を付けてみるが電源ON/OFF時のDCオフセットが避けられない。
結局、ガリオーム。
オペアンプも種類が限定されるし、DCオフセットが低い個体選択も大変だし。
コンデンサにすれば解決。でもコンデンサは入れたくない。
こんなジレンマを抱えているのでバラックから先に進まない。

考えたのが、ならばどちらかのオペアンプをコンデンサ当たり前の「球」アンプに置き換えてみたら。どうだろう?
ということで、急遽設計し直し。
球の特徴を消さないためにも絶対に出力段は「球」。
前段を球にするかオペアンプにするか・・・・・・
今のテスト基板で簡単にできることもあり、さらに失敗の少ない方・・・おのずとオペアンプ。
前向きに良く言えば「ハイブリッド」。

「球+球」(声に出して読まないように)の構成は、いつか試してみよう。

ちゃちゃっとブレッドボードで前段を組んで、いくつか組み合わせをテストしてみた。
今回の回路は、出力にコンデンサが嫌でも噛んでくるので、おのずとガリオームの確率は低い。
バイポーラ入力のオペアンプをそのまま繋いでも大きな問題は発生しないだろうが、用心のために1KΩを付けておく。
そのため、今回は入力段にバイポーラのオペアンプも使い放題だ!!
大好きなアレや定番のアレ・・・・

6N3P + LME49850 △

6N3P + LME49720 △

6N3P + MUSES8820 △

6N3P + NE5532 △

6N3P + MUSES8920 ◎ 全域 8、躍動感 8、音色 10、定位 7、解像度 7、広がり 9
音楽が淡々と流れる。チョットおとなしめ。
低域が控えめなのでボーカル域がハッキリしている。
全体的な情報量は多いが楽器が多くなるとごちゃまぜになる。
小数ではイイ感じ。
楽器単音の音色はさすが。楽器の音が聴こえてくる。
音の広がり感はイイ。

6N3P + MUSES8820 ◎
MUSES8920 より高域がよりおとなしい。
全体的な雰囲気はMUSES8920 だ。

6N3P + OP275 ◎ 全域 9.5、躍動感 10、音色 9.5、定位 8、解像度 9、広がり 9
躍動感がありノリノリ。
その場の雰囲気やステージが見える。
情報量は多い。
全体的に華やか。
音ひとつひとつがしっかりしていて前に出てくる感じ。
オケの広がり感はイイ。

本格チェックのため、バラック状態でヘッドホンアンプに接続して、もろもろチェ〜ック。

候補は、MUSES8920 と OP275。
ATH-AD1000 + FETヘッドホンアンプの組み合わせ。
※FETヘッドホンアンプはサ行が刺さるようになったので例のコンデンサの容量を変更してある。

6N3P + MUSES8920 は、ヘッドホンではかなり良い感じだ。
OP275 より良いかもしれない。
やっぱり楽器の音が楽器として成立しているのがイイ。
定位とか広がりはヘッドホンにも依存するところが大きいと思うので。

6N3P + OP275 は、躍動感、キレの良さはそのままで、やっぱり聴いていて楽しい。
音色は、MUSES8920 に及ばないにしても、なかなかのものだ。
総合して OP275 に軍配。

どちらのオペアンプの組み合わせにおいても、このヘッドホンで、これだけの音色が出せるんだと思わなかった。
楽器の響きや余韻がすばらしい。
耳にも刺さらない。
長時間聴いていられる。
もう、この組み合わせで作らない手はない。

と、ひとまず、またバラック状態でしばらく試聴という名の放置プレイ。
引っ張る気はないのだが、この先は「箱入れ」だろ〜。
老眼も手伝って手元がおぼつかないし。

ブログの更新も、最近「一杯」の量が半端でないので廻りも早い。
文章がミミズに・・・・・手書きかよ!
思考がミミズに・・・・・回虫かよ!
キーボードは、それ以上にタイポ連発。禁煙・・・。ちがうでしょ。
結果のバラック放置。

ひとしきり、ヘッドホンでストラドとガルネリを堪能。
酔うと威力を発揮。酔耳拳。
MUSES8920 で聴くとたまらない。
その時の気分や曲によってもちがうが、個人的にはストラドが好き。
ストラドの特徴である抜けるような爽やかさ。
聴いていて気持ちがイイ。
特にRuby は大好きで、一度聴いてその虜になってしまったほど。
ガルネリは重心が低く、躍動感があり、後期のヤツがイイ。
うっかりすると、うるさいだけで曲を台無しにする恐ろしさを秘めているヤツ。
いずれにしても弾き手の技量が問われるムズカし〜〜楽器。
バイオリンばかりに話題がいくけど、弓との相性も大事だよな〜。

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