一時の暑さが一段落して、奥様が活発である。
暑いときは、ダルさが取れなかったらしく時間があるときはゴロゴロ。
歳かなぁ~。
運動してないし。確実に体力落ち。
何とか運動を勧めないと体にも精神にもよくない。
テニスでも誘うか!
でも、重い腰(重くなった腰)がなかなか上がらないんだよなぁ。

 

■ アツをかける

他の人はどういう感じで6N1Pを使用しているのか、情報を得るために海外のサイトを「一杯」しながら徘徊していると、6N1Pは6DJ8とは異なり、プレートに高い電圧を掛けないとその威力を発揮しないようだ。
またそれは、90V〜100V以上がイイらしい。
それが可能なら、6DJ8より低歪を実現できるとのこと。
気になる音的にはどうなんだろう?

6N1P−VIは、プレート300Vまで可能だから、どこまで上げるか悩むところだ。
いきなり高圧は怖い。でもヤッパリ1/2は試してみなきゃイカンな。

+/-24Vを供給した18V(20.7VA)のトランスを昇圧する。

18Vを6倍圧。センターアースで両電源。
18V x 1.414 x 6 = 152.7V

早速こんなふうに。

うわ〜〜〜〜うわ〜〜〜〜!電源OFF!
尋常じゃないハム!
50Hzが(?)そのままスピーカーからすごい勢いで出ているかのよう!
これほどではなかったが、6J1のときも悩まされたっけ。
その時はTrのリプルフィルターがはいっていても出てたんだから、何も入れていない今回は・・・・
さらに電圧低かったから、チョット電圧上げてツェナー噛ませて安定化させたけど、今回は+/-75Vだからなぁ。
高圧のリプルフィルターが必要だね〜〜〜しかも正負。う〜〜〜ん失敗しそう。

とりあえず簡単に250Ω(1KΩ4パラ)をフィルタ代わりに入れてみる。
無いよりイイけど実用には程遠い。
1つずつ1KΩをニッパで外していき、残ったのは1KΩ。
ここまでしてようやくスピーカーで音楽を聴けるハムの量。
スピーカーからは耳を貼り付けて聴こえる程度。
でも消えてない。
ヘッドホンでは、ず〜〜と、ボ〜〜〜と鳴っている。

こんな状態なのに、1KΩで10V持っていかれるのはどうしたものか。
電源切った後の、コンデンサの放電用に抵抗も入れたいし。
そうするともっとドロップされてしまう。
抵抗値は下げられなし。
それより電源入れた時、なぜだかヒーターが安定するまで50Hzがそのまま出てるし・・・・
そもそも、半端な半波整流じゃダメなんだよな!
う〜〜ん、八方塞がり。

AC120V-CT付なんて都合の良いトランスがジャンク箱にあるわけない。
買った記憶がないんだから。
ならばトランスレス!
そんな危ないもの集合住宅じゃやっちゃイカンでしょ。
いろいろ、ジャンク箱でトランスを漁ってみると、6J1のときにヒーター電圧作るのに試したデカイヤツ。
あれが、57V−CT付。
57Vを倍整流して・・・・・・結局、片側だけ見れば半波整流じゃん!
なんとかならんかい?


そういえば以前ネット徘徊中、両側とも全波倍整流を見たことがある。
ただ、電流をそんなに取れない気がしたので、Trアンプメインのあの頃は、軽くスルーしていた。
その時のサイト名・・・全く覚えてない。
どこぞだったかな〜?

・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・ ネット
・・・・・ 徘徊〜〜
・・・・
・・・
・・

“み〜つけた”(・・・・教育テレビ朝7時45分)
「Aikido サイト」(tube Aikido でググってみて。
そうそう、これこれ。
今見るとこのサイトかなり面白い。

http://www.tubecad.com/2015/04/blog0321.htm

計算では、
57V x 1.414 X 2 = 161.2V
ダイオード分引いて、抵抗のリプルフィルタ入れても150V付近は確保できそう。
さっそく、使えない電源をばらして、組み直し。
トランスも替えて。

リプルフィルタは、手持ちの抵抗から300Ωした。
結果出力は、+/-76V 付近。
電源ON直後は何やら「ボソボソ」スピーカーから出てたけど、ヒーターが安定したら治まった。
ハムの気配は無い。
STAXに切り替えて・・・・・ハム皆無。
めでたく、B電源が100V以上になった。

肝心な音は、今はまだ変化ない。
しばし、このままエージングしていこう。

 

■ 150Vのその後

電源を150Vにして延べ20時間ほど火を入れてみた。
およそ10時間を過ぎたあたりから景色が変わり始めている。
全体的にメリハリが良くなり、高域が良く通る。
ボヤケたおとなしい感じはない。
低域の締りも良く、量も不足なく、音量を上げていってもバランスが崩れない。
ただ惜しまれるは、総して「艶」と「躍動感」がイマイチ足らない。

それをパワーアンプに求めるか、プリに求めるか。
一般的にはどちらなんだろう。
やはり、パワーを真空管にして、さらには300Bとか豪華におごって「色」を出すんだろうけどなぁ。
でも予算や消費電力的なことを考えたら、パワーアンプには求められないなぁ。
しかも最近のマイブームは、ClassDパワーアンプだし。
ClassDは、素直で、パワフルで、とってもイイ。
色付けも少ない。
今はDACもLME49990にして色付を排除して、唯一アクティブVRのオペアンプで全体の色調整をしているが、この状態で、この6N1Pバッファを入れると・・・
ボーカル領域の押し出し不足。
チェロは曲によるけど、ひどくつまらない音で出てくるときがある。
バイオリンはキレイだけど、ただ鳴っているという感じ。
どうも全体的にアッサリし過ぎている。
エージング途中なのか、もはやこれが、この球の特徴なのだろうか。
まだまだ、エージングは続く?
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
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・・

さらに数日、帰宅後は極力火入れをした結果。
チェックはSTAXで。
耳が慣れたか、それほどノッペリでもなくなってきた。
しかも、プリでも電源ONして1時間ほどほ必要なんだな。
決して派手な鳴りではないが、曲に依ってチョットいい感じに。
チェロは、胴鳴りが頭全体に響く感じで、音色もきちんとチェロとして成立している。
フルートは、あの響く低音から抜ける高音まで気持ちがいい。
バイオリンは、らしさが少し失われる感じ。スピーカーから出ているバイオリンを聴いているかのようだ。
Hilary Hahn の弾くBACHが、厳かに奏でられる。
この球、ロックやボーカルメインにはちょっと物足りないかもしれないけど、クラシックでは「それなり」に上品に聴かせてくれる。
でも、実際のコンサートではこんな上品に聴こえたことは一度もない。
厳かな曲でももっと表情がある。
それが、艶なのか躍動感なのか。両方だな。
これさえあれば・・・
やっぱり定番が必要なのか?
回路なのか?

 

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