いよいよスポーツ・シーズン到来!!
ようやく、うだるようなあの「熱さ」から開放され、とても過ごしやくなった。
10月は運動会シーズンでもあり、孫の運動会も開催が予定されている。
今では、席取りは無く、園で指定され、番号札で通達を受けている。
席取りのあのゴタゴタがないだけ嬉しいが、実際、その位置で写真やビデオがいいアングルで撮れるかは微妙だ。
お楽しみのテニスの方も、毎週日曜。
それ以外にも、「お呼ばれテニス」や「スキルアップ講座」など目白押し。
この夏、ダレ切った生活を送ってきただけに、体が保つか・・・

 

■ ロシア管シリーズ

入手しやすいお手頃の物を大人買い。

6J1P以外は、6N1Pで使用している基板で評価。
6J1Pは、最初に組んだ基板

それぞれの音の変化を調べてみた。

● ロシア管 (12BH7
まず到着したのがエレハモさんの12BH7。

国内でも新品で 3,000円/本 ほど。
新品で入手しても良かったが、Usedでも音の比較はできるんじゃないかと。
中古をゲット。
6N1Pから交換するには、12.6vのヒーター電圧を用意する必要がある。
現在6vのスイッチング電源を使って6N1Pには供給している。
B電源を作ったトランスには19vACが出ているのでそれを使い、12.6VDCを生成。
かなり高めの電圧。
LM350で電圧を調整する。

このエレハモ12BH7はボーカルが、張り出すと有名なようで。
確かに、聴き応えアリ。
ニュートラルなClass−Dとの組み合わせはイイようだ。

しかし・・・・LM350が超発熱!!!!
そりゃそうだ!
なんとか、せねば!

こんなので、解決ゾロリ。

発熱ナシ!目立ったノイズなし!
電圧も自由に変更できて文句なし。
出てきた音に変化はない。と思う。
以降は、これでヒータ点火!

それにしてもヒーターにスイッチングは、良くないのかなぁ?
やっている人をあまり見かけない。
周波数は200KHzくらいなので、出力にフィルタかければ、かなり使えると思うのだけど。

● ロシア管 (6N1P-EV
ロシア(正確にはウクライナ)からロシア管が到着。
そう、6N1P-EVだ。
中古で「使用時間少」と言うやつを10本。
注文して10日。
届いたものは、チョット残念。
球内が黒くなっているものが多く、使用時間が短くても荒い使われ方をして早く使えなくなったものだろうか。

案の定、挿した途端に、“ボソボソ”と鳴る球も数本。
状態の良さそうな数本でチェックしてみると。

新品で100時間未満の「6N1P-VI」よりは躍動感はあるが、全般的に6N1Pの傾向だろうかアッサリしている。

互換球でも何でも無いけど、今のところは、エレハモの12BH7だな〜。
でも、これでも納得じゃぁない。
かと言って、6DJ8は高いし。
そもそも、6N1Pは6DJ8の互換じゃないし。
6DJ8の互換なら、6N23だろう。
これはこれで、ヤッパリいいお値段だね〜。
これも、ロシア輸入するか!
素直に、6DJ8買えよ!と天の声が。
イエイエ、それでは人生つまらない。

● ロシア管 (6N23P
さてさて、Love letter from Russia.
6N23Pの中古品。
使用時間に関しては説明なし。
でも、6N1P−EVほどの品質ではない。
かなりまともに見える。

待ちきれず夕飯もそこそこに、視聴。
衝撃!!!
6N1Pや6N1P−EVとはそもそも次元が違う。
エレハモの12BH7ほどの迫力ではないが、スッキリ感もありながら、真空管らしい音。
中古でエージング済みという条件だからなのか、すごくいい。
音が自然。
芯のしっかりした厚みのあるサウンド。
楽器の音色、躍動感、表現力、音の輪郭、どれをとってもエレハモ12BH7より好みかも。

STAXにつなぐと、それは顕著に現れる。
STAXは音源や接続機器のアラを結構出してしまうのだが、その上でこの音は素晴らしい。

ヒーターも6.3V 310mAで6N1Pより省エネだ。(球を使っていながら省エネを語るな〜って。

● ロシア管 (6N2P
新品、NOS(New Old Stock)の6N2P

6N23と共に購入。
あまりにも、安かったので、ツイツイ。
こいつは、12AX7の互換球と言われているヤツ。
12AX7とはピン配列やヒーター電圧が異なるソケット互換ではないので安易の差し替えは注意が必要な一品。
ところが、6N1Pとはピン互換。なのでそのまま交換。
これまた、お手頃な球にもかかわらず、結構おもしろい。
しっかりした音で厚みもあり、ただ6N23に比べると高域が強い。
その割に、音の輪郭がチョット甘かったり。
STAXだとこの辺がハッキリわかるけど、自部屋のスピーカーでは、そこまでの差はわからない。
スピーカーで聴くなら、むしろこちらが高域がハッキリしていて聴いてて楽しい。
LME系が好みの自分には、こちらで全く問題ない。
ヘッドホンで聴くなら・・・・HPAやヘッドホンに依るけど・・・
STAXでは、ヤッパリ、チョットやかましい。だが、輪郭が甘いのも手伝って、聴き疲れはしない。
ただNOSなので、エージングでどう変わるのかは、チョット見ていきたい

● ロシア管 (6J2P
これも安さに釣られて。NOSの6J2P。

GEの5725と差し替えて。
GE 5725が結構な色付だったから、それと比べると「おとなしい」が、
通電していくにつれ、全体のバランスが良くなり、楽器の音がしっかりしてきた。
艶のそれとはチョット違うが、楽器が楽器としてある感じで安心感がある。
やや派手だったりするが、芯のしっかりした音を鳴らす。
こんな、格安の小さな球が出している音なのかと驚かされる。
派手さ加減はエージングで変わって行くだろう。
中華球の6J1とは雲泥の差。
6J1を使用している、中華アンプが巷にはあふれているので、お持ちの方は、
身近で購入できるところがあったら、是非、このロシア管の6J2Pを試してもらいたい。
6J1や6J1Pのようにピン(2-7)が内部で接続されていないので、その点だけ注意。

もしかしたら、製造場所で音が違うかもしれないが、今回のものは当たりだ!

上から下までバランスがいいだけでなく、しっかりとした音の中に躍動感も感じられ、STAXで聴いていても楽しい。
STAXの良さを殺さずに音の厚みや表現力が増す。
まだ十数時間でこの感じだから、ほんとに、この先が楽しみな球だ。

 

■ 総評

今回のチェックで、6N23Pの音は噂通りイイことを実感。
球の人気が高いこともナットク。
だから値段も高い。ナットク。
そもそも音の厚さ、音色や全体のバランスがイイ。ナットク。

7ピンの中華管6J1は、ロシア管6J2Pへ。
9ピンの中華管6N11は、ロシア管6N23Pへ。
お使いの中華管に不満を持ち始めた方は、こんな感じでアップグレードして、その豹変を実感してもらいたい。

入手のしやすさやお値段的に、6J2Pに軍配が上がる。
6J1のキットは、千円ほどで購入できるので、球を6J2Pに変更するだけ。
ピン結線だけは要注意。

6N11のキットはあまり見かけないが、6N2Pへ変更でもその豹変ぶりに驚かされる筈(結局6N11の音は聴いてないからネ.f^^!)。
6N2Pはコストパフォーマンス高いよ〜〜。
しかしやはり、どうせお金を掛けるなら6N23Pがお薦め。
こうなるとヤッパリ6DJ8の音も聴きたくなってくるなぁ。(購入手配はしてません。あしからず。

色々好き勝手に語ってきたが、ヤッパリその球に合った回路や信号が通るパーツによってもその音は変わってくるので、
好みの音になるようパーツを吟味したり、回路を替えてみたり、余生の楽しが増えた。
SRPPやAikidoで公開されている回路も参考にしていろいろ試したい気マンマン。
中でも特に、感激を受けた6J2Pを利用していろいろ挑戦していきたい。
Tube-headphone Amp とか。

結局、高校時以来の球沼にハマり、以前よりなまじ資金力があるだけにたちが悪い。
しかも当時よりはマシになった英語や文明の利器−ネットも乱用して、海外通販での球の大人買付けやら、多種揃えなどやらかしているので、昔とは違った形で真空管を楽しむようになってしまった。

ただ、高校生の時、送信管のスパークで指先に焦げ穴(ちなみに貫通)を開けたことがあるので、その時の恐怖と痛みから300V以上の高圧だけはいまだに怖い。
そんなことがあり、これまで真空管はあえて避けていただけに、球沼は要注意だ。
チキンと云われようと、なるべく電圧は低く、上げても150Vほどにホドホドに。
今じゃ、それすら怖いけど。なので無茶はしません。大人です。
でも200V以上の作例が多いからな〜。
夜は、たいてい一杯ヨッパライなので余計に注意!!
バラック状態で放置して、気づいたら感電死してた!は洒落になりましぇん・・・
そんな、心配をよそ目に今夜も「一杯」。
変貌を遂げた音達を聴きながら。

※もう、しこたま「一杯」入っているので、写真は明日。ウィ〜〜〜。
※写真入れたぞ〜〜。

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