朝、激痛で目が覚めた。
躰を動かしてみると腰辺りに・・・・・
太ももにも痺れがある。かなり重症だ。
前日にはまったくその気配がなかっただけに油断した。
就寝前に気になったのは、自部屋が肌寒かったこと。
なのに薄着で仕事したり工作したり音楽聴いたり。
下半身をスッカリ冷やしてしまったのかもしれない。
日頃の運動不足も祟ったか・・・・

3日間は腰をかばいながらノックダウン。
湿布、止痛薬、コルセット、そして鍼。
3種の神器ならぬ「ぎっくり腰」の4種の神器。

3年ぶりの「魔女の一撃」とてつもなく痛かった。

そして1週間。
違和感は残るものの、ほぼ動ける状態に。
老人化が進むこの躰。
ストレッチと運動の再開を固く決意した。

 

■ 電源部組上げ

ハラワタ部品はバラックの状態で揃っているので、安物ケースを引っ張り出して穴加工。
今回は、特に凝った加工はしないようにした。
なので、こんな格好。

ハラワタの配置を決めて、穴あけ、取り付け。

なんとも、あっけない作業だったが、HPAバラックと接続しても、ノイズもハムも無し、それでいて安心。
高電圧だからバラック状態では気をつけていても何があるかわからない・・・

 

■ HPA部組上げ

電源部とうって変わって、こちらはもう大変。
HPA部はなるべく小さくまとめたかったので、あれこれ悩むことに。

・真空管を外に出さない
—–MT管だけがヒョッコリ出ている姿があまり好きではない
・でも、排気はしっかり
—–MT管だけど6N23P系3本は思いのほか発熱がある
・高さ50mmのケース
—–ケースの都合
・パーツは基板に載せる
—–空中配線がいいんだろうけど、メンテ易さを優先
・電源部の上に乗せて使う
—–電源部トランスの誘導ハムが気になる

そんなことを考えながら、まずは、基板づくりから。

●基板

そんなに複雑な回路ではないので、お得意の掘削基板。
全てのラインを直線で。
+Bラインと他のラインの隙間は大きめに。
ソケットは基板に直付け。

球は寝かせる予定で作っているので、基板を合体させるとこんな感じ。

熱や信号の流れを考えながらその他のパーツ配置、接着!

フゥ〜。。。
こんな基板でも老眼ではキツイ。
幾度となく、抵抗を取り違えてハンダ付けするし・・・
背中は凝るし。
左肩は「50肩」で悲鳴を上げているし・・・
トイレは近いし。
朝は早いし・・・・
(関係ない・・・コリャまた失礼しました!)

●ケース

難関のケース。
ただ今回は、インナーケースとしての目的なのでギミックな方法は取らない。
最終的には、木製フレームに収める予定だ。

作業の前に一旦、ハムやノイズがこのケースで大丈夫かどうかを確認。
穴を開けたあと、あぁぁぁぁぁ〜〜〜〜 では困るので。

各所の電圧は正常。
ノイズも無い。
2階建にしてもハムは出ない。
ひと安心。

ん〜〜〜?バラックの時より、音が鳴っていない。
新品パーツばかりだからかな?

穴あけ開始。
このケース、アルミが柔らかいので穴あけは楽。
問題は、基盤取り付け穴。
チョットでもずれるとその後の調整が面倒くさい。
そこは慎重に。

外部アクセスのパーツの配置を決め、球の放熱穴も開けて。

基板取り付け穴もズレずに上手くできた。

ケースに入れてみて、寸法に問題無いことを確認。

ここまではOKということで。

●半完成品

電源、入力の配線でリア付近が手狭になってしまった。

配線に間違いがないか確認して、灯火!
各部電圧問題なし。
入力、出力に電圧漏れなし。

コツコツと1日3〜4時間。
よくぞここまで(泣。

●視聴

4時間ほど音楽をかけ流して放置。
足らないかもしれないけど気は心。
それでも各所にアタリが出てきたのか、音の鳴りも良くなっている。
もう少し必要なのだろうか? いまいち細部が心もとない。
ポップスでは低域がチョット過多かな〜って感じもある。
球も含めて全てが新品なのでしばらく様子を見よう。
バラックの時のような6N23P系のバランスの良さが出るかどうか。
もしくはここから、さらなる調整が必要か・・・

 

 

本機は、あえてボリュームを取り付けた。
実は、完成前から貸出の予定が入ったためだ。

とは云っても150V。
いちおうアブナイ電圧を使っている以上、このままでの貸出は危険。
追エージングがてら木製フレームづくりも急がなければならない。

6J2P版の定数詰めは、このあとかな・・・・

今回作成した最終回路はこれ。

出力トランスを使用しないため、と〜〜ってもお財布に優しい回路。
使用部品が少ない回路だけに、ひとつひとつの部品選択でシビアに音が反応する。
本回路の難点は、高負荷インピーダンスにおいて出力電圧が取れないこと。
ゼンハイザーの高級機での使用は難しいかな〜。持ってないから分からんけど。(※自己責任でね)
イマドキの32Ωくらい向けといったところだろうか。
低インピ&低能率の HIFIMAN-HE400i でも「なんとか」鳴らせていた。
ギリギリ300Ωくらいまでなら、シミュレーション上ではいけそうだ。
これも持ってないのでなんとも言えない。
けれども、どの場合でも能率は高いほうが良さそう。

試しに、ニアフィールド用SPでも鳴らしたが、音量が小さい。
とにかく小口径スピーカーは能率が低くて鳴ってくれない。
8Ωでなんとか音量、歪とも聴けるかな程度。
4Ωではさすがに歪が多くなって聴くに耐えない。
能率95dBの同軸20cmメインスピーカにつなげたほうが、むしろイイ。

 

気温も上がり、夏に突入という時期に「真空管」。
キンキンに冷えた部屋で鍋をつつく背信さ。
とは云っても、自部屋にクーラーはなくこれからの時期ただひたすら暑くなっていく。
扉をあけてリビングの冷気を取り込むのが精一杯。
最近では、ミントスプレーで涼を取っている。

巷ではスマホに接続できるDACがお手頃価格で販売され始めているので、それと本機をリビングに持ち込んで、夜な夜な好きな音楽を楽しむなんていうのもありかな。
ってなことを考えている。
「一杯」も欲しいところだが、禁酒令発令中である。
一時、コソコソと少量(?)飲んだが翌朝のしっぺ返しが辛かった。
老人化の波はここまで押し寄せている!!

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