■ もっと力を!

今回の「力」は、PCではなくて、アンプの方。
この1ヶ月半Windowsと格闘してきたので、しばらくはPC作業からは離れたい。

普段Class-AA-sub でスピーカーを鳴らしている。夜はまぁまぁ音量を上げられないのでイイのだが、昼の明るいうちは音量を上げて聴きたい。
しかし、そもそもの出力が低いためVRを上げていくと、いとも簡単に音が破状をきたしてしまう。
基本出力があまりとれない回路でムリムリながら出力をひねり出せるように作ったのでしかたがないのだが、やっぱりもっと大きな音で聴きたい。

そこで取り出したるは・・・・・「Class-D アンプ」へと行ければいいのだが、そちらの作業はいっこうに進んでいない。
部品集めは、ほぼOK、しかし基板工作で腰を上げきれないでいる。やっぱり基板は鬼門だ。

そこで取り出したるは、以前基板から製作して塩漬け状態の「Jeff’s Class-A アンプ改」
クリアケースに入れっぱなしなので、電源を差し込めばそのまま使える状態にある。
とは云っても多少の組み立てと配線は必要である。

配線が終われば、稼働前にサクッとチェックしてっと。
電源は、Class-AA-sub で製作した「トランス電源」。
ハムもないし、しっかりでき上がっている電源だから安心・・・・・とおもったらやっぱり落とし穴。
ハムが出る〜〜〜〜。(ザキヤマ風に)
ハイハイ、どこですか〜?
道がこんでんさ〜。・・・コンデンサ? 容量増やしても、あまり効果ないですね〜〜。
入力から配線を追っていくと、いきなりアリました。
入力アース。電源部に落としてました!
入力アースは、きちんと基板へ!
落とし直して完了。
ハム消滅。The静寂。

続いては、ONディレイ回路の調整。
ブレッドボード上なので変更も簡単。
パナ5Vリレーから秋月9Vリレーに変更。今後の入手性を考えてのこと。
電源を7809+ダイオード下駄で10Vほどになるように。
電源を入れて、リレーがONするようにTL431 のref を調整。
ディレイ時間は555で設定済み。約6秒。

今回、アンプの終段Tr に2SC4793を取り付け、アイドリングを150mA にしている。
放熱板が小さいのでTr はだいぶ熱くなるが、通常の発熱度合いである。発信してアッチッチという熱さではない。
50mAまで落とすと、人肌くらいまで落ちるが、気分的にここは少しでもA級域を確保しておきたい。
最後に出力オフセットの調整。これを忘れたら大変。

ようやく安心して聴ける状態になった。
スピーカーをつないで引火!
おぉ〜。軽快に大音量。
た、たの、たのしぃ〜。
電源が安定化12V。さらに「Jeff’s Class-A アンプ改」の名のとおり、改造箇所多数のなかで取り付けた電源安定部により、さらに電圧が低くなって入るので最大出力は推して知るべしであるが、それでも十分に鳴らすことができている。

 

■ 音痩せ?

一旦、アンプを切り替えてしまうと、元のClass-AA-sub に戻すのがどうしても面倒くさく、ヘッドホンの時も「Jeff’s Class-A アンプ改」を使用してしまっている。
とうぜん夜は、ヘッドホンもしくは奥様や近所の迷惑にならない小音量だ。
そこで気づいたのは、音量を下げていくと高低音が極端に出なくなる。
聴こえなくなるだけ?加齢?
あれ?当時はあまり気にならなかったのに????今はなぜ?
Class-AA-sub ではあまり感じなかった現象だけに、それが基準となってしまったのかもしれない。

高低域の不足か・・・。
そうなるとラウドネスが欲しくなる。と言うワケで昔のアンプにはラウドネスがついていたんだな。と納得。
しかし、どうしたものか・・・・ラウドネスは付けたくないなぁ。
そういえば、“VRで音痩せする”とか聞いたことがある。
安いVR使っているからな〜。値段て関係あるのか〜〜?
アッテネータ方式にすれば解決かもしれない・・・先立つ予算をどうする?これ一品だけにつぎ込む酔狂はしたくない。
どうしたものかと思案巡らすうちに出てきたものが、「負帰還アッテネータ」。
某金田式が採用しているやつネ。
これなら、簡単に試せる。と言っても、アンプの帰還抵抗を弄りたくない。
ノイズの元になるのも嫌だし、VRのカーブに依っては音量調節どころではない。
ならば、サクッとブレッドボードと在庫過多で潤沢にあるOPアンプで作ってみることにした。
VRの取り付け位置が違うだけで一般的には、「プリアンプ」って言うものだよな。
最近はめっぽう聞かなくなった単語だ。
テスト回路はこんな感じ。
VR_schem
※2/2の ーINとOUTのコンデンサは100p

手元にあるVRはAカーブばかり。10K、50K、100K。マルツからの調達品。
オペアンプを反転回路で使用して、VRの変化を吸収させる方法をとる。
VR側OPアンプだけにして入力と直結しようと思ったのだが、ノイズの観点からOPアンプの負帰還があまり大きな値にならない頃合いを考えると10K、50Kが妥当なところ。
そこから、ゲインを10程確保することにすると、入力抵抗は、1K、5K。
音量最大時にこの値になるだけの事で、実際にはフルボリュームはありえないのだが・・・・
それでも音量最小時には11K、51K。前者の場合は音量最大最小時の入力インピーダンスはどちらも、ちょっと低くなる。
いずれにしても、安全策をとると、DAC出力をボルテージフォロアで受けてVR側に低インピーダンスで接続できるようにした方がイイ。
ボルテージフォロアのOPアンプは600Ω負荷でもOKのNE5532をチョイス。最近のお気に入りだ。
アンプ側のゲインは3。
トータル 30。 これなら録音音量の低い音楽ソースにも余裕で対応できそう。
ヨシ!ここからスタートさせてみよう。
VR_schem2
追加した回路を経由して音量調整

VRのみのブレークアウト基盤
VR_schem3

「Jeff’s Class-A アンプ改」基板に合わせて、前段用の電源部から今回の回路LR別々に電源を供給させる。
もちろん、アースも別々。
そうすることでNE5532/ch となりセパレーションに有利に働くはずだ。
NE5532のばらつきは? 同じロットなので考えないでおくことにする。

最初のうちは、何だかボヤボヤした音だったのだが、しばらく点火しっ放しで食事、風呂、テレビで大笑い&一杯。
“寝る前に電源切らないと”と部屋に戻り、ちょっとだけ聴いてみようとVRをほんの少しだけ上げてみた。
おぉイイ感じ。まだブレッドボード状態なのにこれ。
急いでヘッドホンでノイズを確認。それらしいものは聴こえてこない。(加齢のせい?
問題のスピーカ小音量での高低音は・・・・・・音痩せしてない。(お酒のせい?
音の輪郭もハッキリした感じがする。(気のせい?
NE5532が多段で入っているからその影響だろうな〜。嫌いじゃない。
「冷静な判断は明るい時に」ということで、今日は、ひとまず寝ることにする。
オ・ヤ・ス・ミ ZZzzzz…..

 

■ 一夜明けて

さてさて、一夜明けて冷静な目で、もとい、耳で再度確認していこう。

1)ヘッドホンでノイズの確認。
ノイズらしきものは聴こえない。勘違いではなさそうだ。
まぁ加齢で聴こえづらい音域は基本無理だろうから聴こえてなければイイヤ程度。

2)スピーカ小音量での高低音の音痩せは。
音の輪郭がハッキリした事もあって、高域での不足感はなくなっている。
高域が出ていなかったというより、音が丸かったようだ。
言い換えれば“耳当たりがよかった”と。 悪く言えば“眠たい退屈な”と。
低域の不足感はあまり変わらない。
締まった低域になったので、むしろ広がり感は減少した感じを受ける。
この大好きな広がり感が薄れているのは残念で、この全体的締まりは残しつつ何とか小音量でも復活させられればいいのだが・・・

3)大音量時のインプレッション
入力にVRのみ時と比べてみると、VRのみ時は全体的にホワッと音がボヤけている感が強い。
小音量の時と同じ感じを受ける。
VRのみ時は低域楽器の所在が曖昧だったのだが、今回の回路追加でハッキリと分かるようになった。
そこそこ音量を上げていくと、低域のあの響きが戻ってくる。心地イイ。

 

■ 雑感

今回、VRの方式を変更した事で結果的にはプリアンプを追加した感じになった。
その効果は驚くべきもので、ある程度効果を期待しての今回の実験だったのだが、それ以上の収穫を得た。
本回路は、オペアンプの種類を選ぶもののその交換で好みの音に変えられるのでその選択もおもしろい。
ボルテージフォロアとVR帰還部を別々のオペアンプでやるのも違う効果が期待できる。
プリアンプの是非を問うサイトも結構あるようだが、この様な効果を見せつけられると私は賛成派にまわりたい。
いろいろな要素を使って自分の耳が覚えている音に近づけると云うこれも醍醐味のひとつではないかと考える。
〜〜あくまでも個人の意見です〜〜

後日・・・・・
VR回路追加する前、本アンプ製作時の印象でもよかった2SD2012へ終段Trを変更。
VR回路が加わって、トゲトゲしくなるかと心配していたが、印象はことのほかイイ。ハッキリ・クッキリでも刺さらない。
フルートのカスレ音、バイオリン、チェロの弦の擦れる音・・・・・
さもすると聴き疲れする音の数々。でも疲れない。
うれしいことに、小音量でも出てくる音には広がりがあり、失われていた域の響きが戻ってきた。
低域の切れも残っている。
スピーカのニアフィールドでのチェックだがまったくもって不足くない。
お次はヘッドホン、Victor HP-RX900。
切替えて細かく確認。
抜ける高音、前方に広がる低音の響き・・・・イィ〜〜。
O〜〜〜K〜〜〜

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