■ PCのマザーボードのS/PDIF出力端子
現在、FiiO D3 とPCの接続は光ケーブルを使用して接続している。
ほぼ毎日10時間以上通電し、音出しし、エージングも十分ではないか。
これで不満があるかと言われると・・・この小さな筺体でいい音を出してくれているので、不満どころか満足さえしている。
ただ、光では24bit 96Kまでしか上げることができず、また、プチプチノイズが忘れたころに入ってくる。
192Kは「もういいのか?試さなくてもいいのか?」と自問すると、その答えは「NO」だ。(※あくまでも日本語としてのNOの意味)
同軸なら192K までサポートされているという日本での商品情報があるので、やっぱり同軸で試してみたい。
どうにかして同軸を出力できないか!
マザーボードのオプションパーツを購入しても良いのだが意外と高価だ。
写真で見る限り、大したパーツは載っていないのにあの価格だ。しかも入手性が悪い。
S/PDIFコネクタから同軸出力を取り出すために、ロジックICとパルストランスを早速注文してしまった。
これで、パーツが届いたら早速工作に・・・・・・・
と思っていたら、ネットであれこれ探っていると、もっと「簡単な方法」を試されている方がいた。
やりたいことはまさにこれなのだが、PCのアースがFiiO D3と接続されてしまうため、ノイズが気になる。
せっかくFiiO D3の電源のアース問題を解決できて調子いがいいのに、できれば信号のアースもアイソレートしたい。
がしかし、せっかくマザーボードから直接同軸出力ができるようになるのだから試してみる価値はありそうだ。
しかも、パーツは5つ。
だめなら捨ててしまえばいい。
ロジックICとパルストランスを使用した同軸出力も残されているので、この結果を見て決めることにしよう。

次は、PCのサウンドチップの調査。
カニカニチップ[ALC892]というものだった。
まずは ALC892 のスペックシートを入手して、S/PDIFコネクタからの引き出し方法を確認した。
結果的には「簡単な方法」と同じやり方で良いみたいだ。

■ The 工作!
そうと決まれば、在庫から必要パーツを用意。
少ないので楽だ。
基板は、例によって生基板を直接溝切り。カッターを使って銅箔を剥ぐやり方。
テレビを見ながら、ハンダ付けも含め30分も掛からず完成。
The工作!って・・・・あまりの手ごたえの無さに仰々しいタイトルをつけたくなってみただけ。

さあ、いよいよ接続。

今回使用の同軸ケーブルは、その昔ビデオカードについていた3C-2V(75Ωインピーダンス)のビデオケーブル。

1) FiiO D3 にその同軸ケーブルを接続して光から同軸に切り替え。
2) PCのサウンドドライバの出力を192Kに変更。
3) 192Kソースをいざ再生。



今はまだ、Dvorak のSymphony9 だけしか持ち合わせが無いのでそれを再生。
再生は、Foobar2000。
ただ聞いただけでは違いがよくわからないので、一旦96Kに戻したり、96Kで光に戻したりして確認。
同じ96Kにおける光との音質、広がりなどの差は感じられなかったが、192Kでは奥行き感が増したように感じる。
唯一ハッキリしたことは、あの忌まわしいプチプチ・ノイズが96Kでも192Kでも同軸では皆無。
このノイズ源がマザーボードの光出力なのかFiiO D3の受光部なのかはいまだ不明だが、今回、同軸を使用することで解消することが分かったことは思わぬ収穫だった。
気になっていた、PCアースからのノイズも無く、うれしいことずくめである。
プレーヤーは使い慣れているAIMPに変更。
音質はFoobar2000の方が良いようだ。

我が家のFiiO D3 を使用したPCオーディオは、まさに「だんだんよくなる法華の太鼓」。
FiiO D3 は、これでやり尽くしたかな?
だいたい自作マニアという生き物の次のステップにおいてはFiiO D3の改造へと向かうのだが、とりあえずこれで満足度120%なので、ことと次第によって・・・ということで今はお茶を濁しておこう。

PCのS/PDIF設定

AIMP3設定

ASIO設定

おっと忘れていた。
注文したロジックICとパルストランスはどうしよう・・・・
・・・・気が向いたら考えよう。

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