■ 本格「夏」に向けての小さな節約
USBデスクライトの制作でコツをつかんだので、キッチンの「電灯第節約」兼「手元ランプ」を制作することにした。
蛍光灯は点灯時にいちばん電力を消費するらしいので、ならば入/切が頻繁にあるような個所は突入電流の少ないLEDがうってつけということになる。作業するごとに蛍光灯ではなくLEDランプを点ける運用だ。
ランニングと突入電流を削減することで節約になると考えた。

予定時間は、2~3日。

白昼色LED-3W x1(700mA:190ルーメン)。
ACアダプタ 5.6V/600mA。(携帯の充電器)

さて、どのように調理しようか・・・・

■ 100円ショップ散策
ライトに重要なのは、明るさと見栄え。
特に、キッチンは奥様の砦であるので、あまりみっともないものを付けていると速攻で「ツッコミ」が入ってしまう。
そのため収めるケースは重要だ。
色は「白」これは決定。
さて、さて、何かいいものはないかと思案のために、最寄りの100円を散策した。

台所用品、トイレ用品、化粧品 などのコーナーをウロウロ。変な奴だと思われたかもしれない。
しかも、今日は平日の昼だ。
結局、いいものは見つからず。いつもの雑貨コーナーへ・・・・・・・・・
そこでも、ウロウロ。
いつもは気にも留めないものなので目にも入っていなかったが、一番目立つ所に時計コーナーがあった。
都合のいいものが「あるわ!あるわ!」
色は「白」だけでなく、「グリーン」これも良さげ。「ピンク」、「黒」等々。
しかも放熱版の入りそうな手ごろな大きさ。
ライトにうってつけの透明レンズ。
たいてい時計の保護ガラスは簡単に取れるようになっている。
さらに文字盤(LED面)から保護ガラス(レンズ)までの絶妙な距離。
まさに、おあつらい向けの入れ物だ・・・・・・といっても商品は時計だが。

■ 分解と組み立て
早速、時計の分解をする。

時計本来の機械部分は、とりあえず「ジャンク箱」へ。
レンズは、面一になるような構造になっているので後の工作は楽だ。

この入れ物に合うような放熱器をジャンク箱から探し・・・

486時代の放熱器だ。小ぶりでジャストサイズ。
時計の径に合わせて「めくら板」兼「配線板」をプリント基板で制作。
下記のように収める。
めくら板は、レンズで固定させる。

アッセンブリーを配線。ダイオードと抵抗を取り付けてLEDと接続。


ここまで作れば、あとは組み上げだ。
おっと、その前に、テスターでショートをチェック。このまま通電してショートでもしてたら目も当てられない。


裏面はこんな感じ。放熱のために電池の蓋は取り外したままにした。

通電していると、かなりの発熱がある。
LEDもかなりのものだが、よくよく調べると電流制限抵抗からの熱がほとんどのようだ。
LEDには今の段階で、600mA近く流している。
全体の発熱を少なくするには、
1.抵抗のワット数を上げる・・・・・・・・・手持在庫が無い。
2.LEDの電流を下げる・・・・・・・・・・・明るさが保持できるか?
3.放熱器を大きくする・・・・・・・・・・・・ケースに入らない。

結局、明るさを少々犠牲にして、ダイオード(1N4007)を直列にもう1つ追加、抵抗値(2R2/1W →1R5/3W)を調整して、主に抵抗の発熱を緩和した。
最終的には、LEDへの電流は500mA弱となり、LEDからの発熱も少なくなった。
これで、長時間点灯していても発熱は緩やかで実運用にむけて不安要素がなくなった。

問題なさそうなので、レンズに「例のフィルタ」を作成して取り付けた。

完成だ!
明るい!フィルタの感じもいい。

■ 設置
希望としては蛍光灯の隙間に設置したかった。
そんな都合のいいケースが見つかればよかったのだが、そこは既製品。ケースの見栄えを優先。
ちょっと大きめだったので、突っ張り棒にアルミプレートで台座を作り、それに今回のライトを固定する方法をとった。
さらには、ACアダプタからの線も短く切ってしまっていたので、それほど離して設置できなかった。
取り付け時のネジが見えていて、ちょっと美的に・・・・・

自作スイッチBOX(スパークキラーとヒューズ内蔵でACコンセントを後方に配備)。それにACアダプタを接続。

めでたく設置完了。
正味、1日の工作で完成した。
上記の暗めの写真が実際に近い明るさなのだが、点灯後は18W蛍光灯に匹敵するパフォーマンスを出している。

今回の製作費は、
・ケース(時計):100円
・LED:250円
・放熱器:ジャンク(ハードオフで300円くらいであるよ)
・ACアダプタ:ジャンク(ハードオフで300円くらいであるよ)
・ダイオード(1N4007):2本
・抵抗(1.5Ω/3W):1本
・突っ張り棒:100円
・アルミ板:少々
・生基板:少々
・フィルタ:買い物袋少々
・労働:プライスレス
(※スイッチボックスは除く)

正味500円もかからなかった。
いちから揃えても、1500円もあれば足りそうだ。

電源をうまく考えればキャンプなどで重宝するかもしれない。

と・・・・・云っても、15年近くキャンプはしていない・・・・・オートキャンプには興味はあるが・・・・・・

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設置して、丸1日が経過。
奥様からの「ツッコミ」が一言。「あのランプいつまで点いているの?自動で切れるの?」。
・・・・・
スイッチの場所を教えてあげた。
とりあえず、それ以外は何もなかったのでひと安心。

気になっていた発熱/放熱具合は、3時間ほど点けっぱなしだと放熱器はだいぶ熱くなるものの「やけど」するほどではなく、長時間我慢して触っていられる感じで落ち着いていた。
室温30℃のこの時期にこの程度は優秀だ。

今日は午前中から室温32℃/湿度80%!奥様が「倒れそうだ!」と悲鳴を上げている。28℃設定でエアコンを入れた。
リビングは28℃/60%で落ち着いたが、それでも台所は30℃。
その中で火を扱う奥様方は大変だ。
・・・・と他人ごとのように思っていたら、今日の食事は私が用意する羽目に・・・・・・
早速、LED電灯の下、体力づけとミネラル補給のため夕食は「牛丼」「サラダ」「惣菜」をこしらえた。

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