FiiO D3の調子もすこぶるいいので、現在、引き出しの中で危ないバラックで使用している「パラレルNJM4556ADDのアンプ」をケーシングしようかどうか考え始めた。
好みの音かつ安定しているので、今自宅でブレッドボード作業中の新型をいったん中断して・・・・と考えている。

といっても、まだまだ寒い日が続いており、作業場(ベランダ)でのドリルや鋸引きには二の足を踏んでいる。
夏は夏で「暑いから」と言って、いろいろ理由をつけてケース加工作業を後回しにし、
季節のいい時期は、テニスに出かけ、作業の暇がない。結局、ケース加工を避けているだけかも知れない。

最近の雪/雨のせいで、何もする気が起きなかったので古いAudioXpress をひっくり返して読んでいた。
アメリカ版のMJのような雑誌だ。
アメリカでも真空管が大流行のようで、真空管での記事が多い。その中でも比較的トランジスタでの記事も載って
いるので、この1年近くはこの雑誌だけを好んで読むようになった。MJは少しお休み。

2011年の8月号に、面白い記事が出ていた。
当時は、小出力のアンプにばかり目が行っていたので気にも留めなかったようだ、記事を読んだ記憶がない。
そのタイトルにはEfficient  ClassA 100W と銘打っていた。著者は、Jeff Macaulay。
アメリカの記事は面白い。
この記事ではないが、計算式など詳細に書いてあるかと思えば、その肝心な説明がなく、明らかに「説明をはしょっている
だろう!」という大味説明の部分が多々見られる。
その昔、ワークステーションの修理の際、外蓋が閉まらないと、ゴム製の金づち(!?)で無理やり・・・・・・
その光景を見てからは、こんな方々なのだなと認識を改めた覚えがある。

話を戻そう。(今回は文章だけである。写真や回路図かないので読みずらいかも)

記事の内容は、ClassAを実現するための効果的な方法を、Jeffが1974に発表したClassAと一般的なClassBの欠点とを比較して説明されている。
記事自体読めはするが、何度読み返しても技術的内容を理解できていない部分があり、この「Efficient」の意味するものが
何なのか掴めていない。
説明では「Trを常にオン状態にしておく」とあった。ClassAでは最大電流の半分を流しておくのが一般的だと思うのだが、それをしなくてもClassAというものがこの「Efficient」に隠されているものだと思い読んでいるのだが、その核心がわからない。

回路は、差動入力+コンプリで電圧変換とバイアス+準コンプリ出力 からなるシンプルなもの。
その出力の下段が、インバーテッド・ダーリントン(Compound Pairと説明されている)で、安定性を確保しているとある。
著者のポリシーが、「一般的なパーツで安定性の高いものを目指す」とあり、この回路はすごく安定していると書かれていた
ところに興味をひかれた。
たしかにインバーテッド・ダーリントンは熱的には安定性が良いが、位相面では扱いが難しいと記憶している、たぶんそこをカバーしているのが内蔵されている2次フィルタだと認識した。かしこいやり方かも。
さらに、+/-9V~+/-50V まで回路定数のの変更なしに対応可能とある!すごい。
+/-50Vで100Wをきっちり出すために、上段のエミッタに1N4007を3.3Ωとパラで接続している。とある。面白い。

回路図のパーツの持ち合わせは無いので、LTSpiceでシミュレーションしてみた。
LTSpiceの回路図も載せてはまずいんだろな。
結果としては、これが本当にClassA?と思える結果で、これは一般的にはClassABの動作。上下非対称電流なのでその変形版と考えられるのではないかと感じてしまう。
たしかに大出力でもクロスオーバー歪みは解消されるだろう。しかし、ClassA動作している出力は限られている。
これはClassABという認識でいるが間違いか??

洋書を扱っているところがあれば見てほしい。   たいていビニールラッピングされているか・・・・これってビニ本!

近いうちに、本回路をオマージュし、3W出力程度で手持ちパーツに合った定数ともう少し安定を目指した回路図を作って
みようと思う。
これなら公開してもいいのかな?手が加わっているし、参考文献も明らかにすれば。

こうご期待。してないか。

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