前回、電源の改造構想を考えたところまでだった。
現在の標準状態でヘッドホンを鳴らしてみると、頭の中、頭頂部から左右に音が展開する。
広がると云う感じではない。また、奥行きもない。
これまで自作の経験からパーツのエージングでこれが変わるということは期待できない。
この状態を例えるなら、指揮台に立ってそこでオーケストラを聴いているよう。
左手にバイオリン、中央にチェロ、右手にはトランペットやバスが手に取れるかのように間近で音がする。
指揮の勉強にはイイかも知れないが、これで長時間聴こうとは思わない。疲れてしまう。
一方、スピーカーではどうかというと、なんとかものになる。
ただ、こんどは左右のスピーカーの間にまとまってしまい、小じんまりして、やっぱりおもしろくない。
オーケストラがカルテット?のようだ。
こ、これはカルテット向けアンプ?
オケは苦手でもソロなんかは迫力があってイイんじゃないか。
ジャズセッションなんかはドンピシャかも。ジャズはあまり聴かないけど・・・

しかし、その音は前述のとおり「大味」。
ようは高域が甘くボケていて、低域は量感たっぷり。
迫力だけで押しまくるような感。
そんな中でも音のひとつひとつは丁寧に鳴っている感があるだけに残念でしかたがない。
量感たっぷりはイイとして、高域が何とかなれば。
それを期待して改造開始!

どう変わるか。
お・た・の・し・み


■ 穴が〜〜〜!

えらい電コンが載っていたものだ。

しかしこのサイズで6800uFもあるんだよな。
リード線(?)が太くて、抜くのには往生した。
足を交互に温めてすこしづつ抜いていく。
まぁそんなだから、熱が加わりすぎて、裏表をつなぐスルーホールごとスポッと抜けてしまう。
スルーホールは厄介だなぁ。
部品の交換がスンナリできなくて・・・ブツブツ。
抜け落ちたパターンを銅線で修正して470uFへ載せ替える。
これを4つ分。

そして、整流ダイオードをファストリカバリー?ショットキー?どちらかは分からない在庫のダイオードへ交換。

ほんとは、短絡しても問題ないのだけれど、このあと電源として直流を入れることになるので、その逆接保護としてドロップの小さなものを入れておくことにした。
またこのダイオードは電源OFF時の挙動に関連する、電源の470uFx2からの残電圧の回り込みがプロテクター回路に行かなくなるので、スイッチング電源が切れるタイミングでリレーOFFにできる。
直流を入れるので、プロテクター回路への整流ダイオードは短絡。
もちろん、ハム対策も不要である。直流を入れるので。


■ 試聴

ん〜〜〜〜。
あまり変わらないかな〜〜〜。
トランスからスイッチング電源への変更で、お決まりのように低域の量感は少し減った感じ。
それでもまだタップリ。
そこは褒めてあげたい。
しかし、どうも高域がナメていて上質感がナ・イ・

この先どんな改造をするか、思いを馳せながら基板を眺める。

・・・・・
・・・・
・・・
・・

ボリューム!

付属のボリュームを全開にして、NJW1159電子ボリュームを接続してみる。

おぉ〜〜!
悪さしてたのはボリュームか〜〜このヤロ〜!
ナメた高域が一掃。
聴けるようになってる〜〜〜。うんうん。

この際、諸悪の根源のボリュームを取り去ってしまえ!
ハイ取りました。
やっぱりスルーホールも外れました。
取った後は、ピンヘッダへ置き換えその両面をしっかりハンダ付け。
そしてジャンパで短絡。

こうしておけば、ここに簡単に別のボリュームを接続することができるからね。

取り去ってビックリ。
クリア度がさらにアップ。
ただ繋がっていただけでこの所業、下衆の極み!
それならあと取れるものは・・・・・ありましぇん。

ここまでやるとオーケストラでの音場さえ広がってくれれば結構いい感じなんだがなぁ。

そうだ!


■ XMOS+PCM5102Aで幸せになれるか?

DIYINHKから取り寄せたXMOS基板とPCM5102A基板を組み立て接続してみる。

音楽ソースと再生は、もちろんLinux(NAS)。
さすが、常用の「リハビリDAC基板」とは一線を画す音のクオリティーの高さ。拍手!!
44.1kでこの差。
あぁ、もう常用のリハビリDACには戻れな〜〜〜い。
この基板コンビはUSBでのハイレゾが可能なのでpulseaudio、alsa の設定をちょいちょいといじる。
え!音が出ない!

いろいろ設定をいじって変更を繰り返していると・・・・
あ〜〜〜ここで止めておけば・・・・「後悔先に立たず」
ハイ、皆様待ってました!
Linux(NAS) 飛びました!
Linux再起動しても、マウスを動かすと画面がハングアップ。
もう何もできましぇん。
意気消沈・・・・チ〜〜〜ン。
・・・・・
・・・・
・・・
・・

気を取り戻してLinuxbeanを入れ直すも、pulseaudio、alsa の設定をいじると同じ症状。
・・・・参りました。
幾度となくLinuxbean14.042のインストールを繰り返し、ようやく動作するようになった。
なぜ??
いまのところ44.1kでは問題ない、再生される。

再生は、「Goggles Sound Manager」
そしてpulseaudio の設定だけをいじってpulseaudio -k で再起動。ハングアップは再発しない。

;resample-method = speex-float-1
resample-method = auto

default-sample-format = s16le
; default-sample-rate = 44100
default-sample-format = s32le
default-sample-rate = 192000

;alternate-sample-rate = 96000
alternate-sample-rate = 192000

おや?この状態で・・・・・音が出ない。

元の44.1kに戻しても音が出ない。
え!え!なぜ?

google世界をいろいろ探し回ること2日。
原因分からず、とりあえず有効と思われることをあれこれやってみることに。
pulseaudio の「音量調節」のレベルメーターは動いているのでpulseまでは音楽が来てるはず。
・・・・・
・・・・
・・・
・・

最終的に懐かしの
$ alsamixer
F6でシンクを切り替えて確認。
あ゛〜〜〜。
DIYINHK USB Audio 2.0 がミュートされてる!
何で、こんなことがすぐに思いつかないかな〜〜。ポンコツ頭が。
ミュートを外して、めでたく32ビット192kレートで設定&再生。

現在の接続状況を確認。
/etc/pulse$ pacmd list-sinks | grep sample
sample spec: s32le 2ch 192000Hz

192kの音になっている気がする。
実際44.1kとは明らかにちがう。
アップサンプリングされて再生されてる。
その音も純粋に44.1kの時よりイイ感じ。

ついでにデバイスも確認
$ ls -al /proc/asound/
合計 0
dr-xr-xr-x   6 root root 0  4月  6 10:28 .
dr-xr-xr-x 139 root root 0  4月  4 14:22 ..
lrwxrwxrwx   1 root root 5  4月  6 10:28 Audio -> card1
lrwxrwxrwx   1 root root 5  4月  6 10:28 D20 -> card2
lrwxrwxrwx   1 root root 5  4月  6 10:28 Intel -> card0
dr-xr-xr-x   4 root root 0  4月  6 10:28 card0
dr-xr-xr-x   3 root root 0  4月  6 10:28 card1
dr-xr-xr-x   3 root root 0  4月  6 10:28 card2
-r–r–r–   1 root root 0  4月  6 10:28 cards
-r–r–r–   1 root root 0  4月  6 10:28 devices
-r–r–r–   1 root root 0  4月  6 10:28 hwdep
-r–r–r–   1 root root 0  4月  6 10:28 modules
-r–r–r–   1 root root 0  4月  6 10:28 pcm
dr-xr-xr-x   2 root root 0  4月  6 10:28 seq
-r–r–r–   1 root root 0  4月  6 10:28 timers
-r–r–r–   1 root root 0  4月  6 10:28 version

D20がXMOS。
その情報はということで、

</proc/asound/card2/stream0>
DIYINHK DIYINHK USB Audio 2.0 at usb-0000:00:1d.7-4.3, high speed : USB Audio

Playback:
Status: Running
Interface = 1
Altset = 1
Packet Size = 247
Momentary freq = 192001 Hz (0x18.0008)
Feedback Format = 16.16
Interface 1
Altset 1
Format: S32_LE
Channels: 2
Endpoint: 1 OUT (ASYNC)
Rates: 44100, 48000, 88200, 96000, 176400, 192000, 352800, 384000
Data packet interval: 125 us
Interface 1
Altset 2
Format: S16_LE
Channels: 2
Endpoint: 1 OUT (ASYNC)
Rates: 44100, 48000, 88200, 96000, 176400, 192000, 352800, 384000
Data packet interval: 125 us
Interface 1
Altset 3
Format: SPECIAL
Channels: 2
Endpoint: 1 OUT (ASYNC)
Rates: 44100, 48000, 88200, 96000, 176400, 192000, 352800, 384000
Data packet interval: 125 us
/proc/asound/card2/stream0 (END)

 

index: 12
name: <alsa_card.usb-DIYINHK_DIYINHK_USB_Audio_2.0-00-D20>
driver: <module-alsa-card.c>
owner module: 48
properties:
alsa.card = “2”
alsa.card_name = “DIYINHK USB Audio 2.0”
alsa.long_card_name = “DIYINHK DIYINHK USB Audio 2.0 at usb-0000:00:1d.7-4.3, high speed”
alsa.driver_name = “snd_usb_audio”
device.bus_path = “pci-0000:00:1d.7-usb-0:4.3:1.0”
sysfs.path = “/devices/pci0000:00/0000:00:1d.7/usb2/2-4/2-4.3/2-4.3:1.0/sound/card2”
udev.id = “usb-DIYINHK_DIYINHK_USB_Audio_2.0-00-D20”
device.bus = “usb”
device.vendor.id = “20b1”
device.vendor.name = “XMOS Ltd”
device.product.id = “2009”
device.product.name = “DIYINHK USB Audio 2.0”
device.serial = “DIYINHK_DIYINHK_USB_Audio_2.0”
device.string = “2”
device.description = “DIYINHK USB Audio 2.0”
module-udev-detect.discovered = “1”
device.icon_name = “audio-card-usb”
profiles:
output:analog-stereo: アナログステレオ 出力 (priority 6000, available: unknown)
output:iec958-stereo: デジタルステレオ (IEC958) 出力 (priority 5500, available: unknown)
off: オフ (priority 0, available: unknown)
active profile: <output:iec958-stereo>
sinks:
alsa_output.usb-DIYINHK_DIYINHK_USB_Audio_2.0-00-D20.iec958-stereo/#36: DIYINHK USB Audio 2.0 デジタルステレオ (IEC958)
sources:
alsa_output.usb-DIYINHK_DIYINHK_USB_Audio_2.0-00-D20.iec958-stereo.monitor/#36: Monitor of DIYINHK USB Audio 2.0 デジタルステレオ (IEC958)
ports:
analog-output: アナログ出力 (priority 9900, latency offset 0 usec, available: unknown)
properties:

iec958-stereo-output: デジタル出力(S/PDIF) (priority 0, latency offset 0 usec, available: unknown)
properties:

リサンプリング・モードは下記のとおり。
CPUがプアなのだが、speex-float-1だったものをautoにしてみた。
どれが選択されるのだろう???

/etc/pulse$ pulseaudio –dump-resample-methods
src-sinc-best-quality
src-sinc-medium-quality
src-sinc-fastest
src-zero-order-hold
src-linear
trivial
speex-float-0
speex-float-1
speex-float-2
speex-float-3
speex-float-4
speex-float-5
speex-float-6
speex-float-7
speex-float-8
speex-float-9
speex-float-10
speex-fixed-0
speex-fixed-1
speex-fixed-2
speex-fixed-3
speex-fixed-4
speex-fixed-5
speex-fixed-6
speex-fixed-7
speex-fixed-8
speex-fixed-9
speex-fixed-10
ffmpeg
auto
copy
peaks

リハビリDACの情報は下記のとおり
</proc/asound/card1/stream0>
C-Media INC. USB Audio at usb-0000:00:1d.2-1, full speed : USB Audioe
Playback:
Status: Stop
Interface 1
Altset 1
Format: S16_LE
Channels: 2
Endpoint: 6 OUT (ADAPTIVE)
Rates: 48000
/proc/asound/card1/stream0 (END)

index: 1
name: <alsa_card.usb-C-Media_INC._USB_Audio-00-Audio>
driver: <module-alsa-card.c>
owner module: 6
properties:
alsa.card = “1”
alsa.card_name = “USB Audio”
alsa.long_card_name = “C-Media INC. USB Audio at usb-0000:00:1d.2-1, full speed”
alsa.driver_name = “snd_usb_audio”
device.bus_path = “pci-0000:00:1d.2-usb-0:1:1.0”
sysfs.path = “/devices/pci0000:00/0000:00:1d.2/usb7/7-1/7-1:1.0/sound/card1”
udev.id = “usb-C-Media_INC._USB_Audio-00-Audio”
device.bus = “usb”
device.vendor.id = “0d8c”
device.vendor.name = “C-Media Electronics, Inc.”
device.product.id = “0001”
device.product.name = “Audio Device”
device.serial = “C-Media_INC._USB_Audio”
device.string = “1”
device.description = “Audio Device”
module-udev-detect.discovered = “1”
device.icon_name = “audio-card-usb”
profiles:
output:analog-stereo: アナログステレオ 出力 (priority 6000, available: unknown)
output:iec958-stereo: デジタルステレオ (IEC958) 出力 (priority 5500, available: unknown)
off: オフ (priority 0, available: unknown)
active profile: <off>
ports:
analog-output: アナログ出力 (priority 9900, latency offset 0 usec, available: unknown)
properties:

iec958-stereo-output: デジタル出力(S/PDIF) (priority 0, latency offset 0 usec, available: unknown)
properties:

 

■ 総評

クリアで力強い音で再生されるところはなかなか。音自体は嫌いじゃない。
好みの問題だろうけど、ここまでしても「リハビリDAC+ClassAA改」の方がいい感じ。
ただ、オケでの音場が解決されない限り、これ以上の物量投入はしたくないが、小編成やソロ限定の用途ならこれで十分だと思う。あとは懐状況と相談だ。
直接音場とは関係しないだろうが、しかしこの際、巷で人気のES9018でも手に入れて聴いてみたいところだ。
(こう思い立ったが吉日、実はDIYIHHKでないものをポチッてしまった・・・・あぁ〜またやってしまった安物買い)

XMOS+PCM5102Aの音はとてもクリアでClassAA改で聴くとさらにイイ。
困った、もう戻れない。
リハビリDACでも同軸で入力すれば192kできるし、CM102Sを通さないから劇的に変わるかも。
その音も気になる。
そうすると同軸出力できるUSB−DDCが必要で・・・
ひとつあっても便利そうだなぁ。
あぁ悪いクセが。また散財しそうだ。

なんとかこれで一段落のように見えるが、実は・・・Linuxbean14を入れ直したことで大きな問題が・・・・
音楽ファイルの入っているUSB−HDDをSambaで共有できない。
現在NASとして機能していないのだ。
以前も苦労したのだが、どうやったのか覚えてない!
これも解決しつつ、新たな環境を作っていく長〜〜〜い「サ行」が待っている。

えぇ〜〜い、酒だ酒だ!やけ酒だ〜〜〜〜「いっぱい一杯」

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