・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後日談が長くなってしまったので分割・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ 後日談

NJM4556ADD パラ
この連休に、NJM4556ADDを1パラにして鳴らしてみた。
調子に乗って、結構な音量までボリュームを上げていき、結構いけるな!と思っていたら・・・・・パーツの焦げるにおいがする。
どこからだと?見ていると、電源のスプリッタのTrが煙を吐いた。
音が歪み始めたかな?と思っていたらこの始末。
うかつにもそのTrに触ってしまったため、人差し指を高温やけどしてしまった。
・・・・はんだごてで焼いたみたいに白くなり、ジンジンする。
スプリッタのTr、2SA950側だったのだが交換するとともにパラって見たが状況変わらず。
大きめのTr 、2SC4793/2SA1837 に交換。
さすがにこの程度にすると音量を上げていってもスプリッタTrは暖かくすらならない。
と思っていたら、音量を上げなくてもNJM4556ADDが勝手に発熱していく。
パラったせいで起誘発振か?それなら異常電流も納得がいく。
しっかし、無音状態でのNJM4556ADDの発熱が半端でない。
これ以上無理をさせると確実に飛んでしまうだろから、回路図の単純パラ接続はいったん中止。
単純パラ接続は危険!!
ひとまずは、元のシングルに戻し、これまでの乾いたモニター的な音を楽しんでいる。

今回の実験でパラ接続するには、もひとひねり必要なことが分かった。
今後の課題とするか・・・・・・
きっとパラるのではなくTrバッファをつければ簡単に解決すんだろうなあ。

●NJM4556ADD A47風
と・・・・・お酒が入りほろ酔い気分で、さらに、おぼつかない目でOPAのbuffer を付けてみた。
ブレッドボード上のパラレルの設定をそのまま利用できるのでと云う安易な考えだが、ちょちょいといじってA47風。

夜中なので、大きな音が出せないためその効果はシミュレーションの範囲内だが、心配していたNJM4556ADDの異常発熱は無い。いけるのかな?
明日、仕事が終わったら大きな音で試してみよう。

結構な音量で音出しをしてみた。
いつもの8Ωのスピーカーだ。
パワー増強を期待していたのだが、結果としては散々たるのもので、シングルのときに歪みを感じなかった音量でたっぷり歪が出てきてしまう。
電源のコンデンサ容量も2倍に増やしたり、ACアダプタを変えたりしたが変化なし。この辺りではないようだ。
シミュレーション上では、電流は2倍まで波形のひずみは無いのだが・・・・・・・シミュレーション通りにはいかないと云うことか。

● Tr
懲りずにTrバッファを試してみる。

簡単なバッファの追加だが、傾向ぐらいはつかめるだろう。
今の状態でのバッファ追加に、多少、疑心暗鬼になっているので大きな期待はしていない。
が、スピーカーからは大音量で抜けのよい音楽を鳴らしている。
これは調子がいい!
ヘッドホンに切り替えて、ボリュームを動かしてみると・・・・・?????あれ?発振している?
一旦電源を切って、再度各部のチェック。間違いは無い。
NJM2068 に換えて少しは収まった感はあるが、まだおかしい。
Trには、18mAほど流している。センターの0Vもずれていない。でも発振しているようだ。
何かおかしいな~、なにかな~、なにかでるぞ~ と思っていたら、出た~。
煙!
一瞬にして部屋中に臭いが充満。部屋の外にも漏れているらしく、奥様のわめき声。
自分にとっては、別段大したことは無いのだが、一般人の方には「靴下」ほどの威力があるらしい。
「コンデンサ爆発」させたら追い出されるかもしれない。

煙の根源。Trと抵抗はこのとおり。抵抗はまる焦げ。Trはクラック。

連日の「煙」で、もう心が折れている。発振を止めるだけの気力もない。
根本的には全体を見直し、特にホイートストンブリッジ回路の定数をいじらないといけないんだろうななんて考えると、技術力の無い自分では気が遠くなる。
出力増強には、本回路をプリアンプとして使用し、素直に外部バッファを付けた方が賢明なのかもしれない。
というか、それじゃ本来のこのClassAA意味が無くなるな。
ヘッドホンアンプとしては、このままで十分いけるし、もういいか。
NJM2043 より NJM2068 の方がこの方式には合っているようだ。心なしか艶が出るように感じる。

● NJM4556ADD ホイートストンブリッジ・ダブル
バッファの追加は難しいときたら、最終兵器はこれ。

やっぱりこれが最も安全な方法なのかなあと考える。
実際にブレッドボード上に配置して試してみると、今までの苦労は・・・・徒労。
発熱なし。センター0V保持。発振なし。
ホイートストンブリッジ の定数も変更してみたが、値によって発振を確認できた。
今のところこの値が一番安定している。
スピーカーに接続して、音量を上げても歪みが少ない。音の厚みも増している。
低音はA級アンプを鳴らしているかのような厚みがある。
一方、ヘッドホンでの感じは、シングルと全く変わらない。

先の実験をする中での発見は、Trバッファが音的に一番良かったこと。
回路の柔軟性があり、Trの種類もあれこれ悩めるので「音作り」するには良い材料なのだが、うまくいかず残念だ。
あの発振さえ止められたら・・・・・・

それにしても、100W近い出力を誇るTechnicsの回路はどのようになっているのだろう。
本家の音も聞いてみたい気がしてきた。
入手も含め真剣に検討してみようか。

Comments are closed.