■ ケース再選定

バラック状態の ClassAA-sub のケーシングに、当初は「外付けCDROMアルミケース」を加工して使おうと予定していたが、電源に使った「ポリプロピレン製ケース」でその加工のしやすさに味を占め、アンプケースも同種のものを使用することにした。

用意したものは電源のときの2倍の大きさのケース。
150mm X 215mm
ただ電源のケースより作りが悪く、成型時の材料ムラ、テカリ、底面の変形 がある。
特にテカリ方が違うので、並べると同じではなく形が同じ同種のケースという感じだ。
ちなみにこれも100円。
100円ボックス

それをベースに、以下のもので構成する

1)ポリプロピレン製ケース:1個
2)アクリル板(薄):145x210x1(mm)
3)アクリル板(透明):145x210x3(mm)
4)アルミ板:80x200x1(mm)
5)アルミ箔テープ:適量
6)ねじ:大小適量
7)足:適宜

ClassAA-sub基板を入れようとするとこの大きさなった。
それでも結構余裕が無い。

 

■ 作業その1(お絵かき)

まずは、各部品をどのように配置するか/できるかを見るために図面を起こしてみた。
BOX加工設計図面

使ったツールは、Paintgraphic2 と同じところが販売している 「Drawgraphic2」。
方眼紙で寸を測りながら作図/印刷することができるので、”図面書き”に重宝している。
しかし、作図が全てベクターになるので基板エッチングパターン書きはでは、作業が煩雑になりすぎて Paintgraphic2 を常用。
慣れの問題かもしれないが・・・・・

作図をしていくと、フロント面には Volume と Phone だけで、スッキリしていて今風なのだが、なんか寂しい。
入力セレクタでもつけようかとも考えたが、頻繁に切り替えるほどの接続機も持ち合わせていない。
ケースに合わせてつまみも再検討要素なので、その数との兼ね合いもある。

パーツ箱をゴソゴソ・・・・・このケースに合いそうな「アルミつまみ」発見。32mmφ。
大きさは丁度よさそうだ。
他には無いかと、さらに漁っていると、VUメーターが出てきた。
といっても、安物ラジケーターだ。40mm角の小さいもの。
今回のケースに大きさがちょうどイイ?
メーター窓は35mmφ。
文字盤もシルバーで「アルミつまみ」ともほぼ大きさが近寄っていて、統一感がある。
VUメーターとアルミつまみ

35mmφを3つ横並びにするとイイかも。
図面中の”水色”がVUメーター。

メーター制御回路などは決まっていないが、搭載することを前提に進めていこう。
うまく仕上がれば綺麗だが、果たしてどうなるか。

排気口は側面に設けるようにした。
そのまま穴だけだと物が入り込んで危ないので、やはりここで登場するは「金網」。
電源のときの残りがある。
それを裏面から塞ぐように固定しよう。

図面には無いが、底板は歪んでいるので取り外してしまい別の底板を固定する予定。
その底面とケースの間に隙間を空けて空気の流れを考慮。

これって、もしかしたら結構な手間!?

 

■ 作業その2(底抜け・・・脱線ゲーム)

まずは底面の加工。
使う武器は、Pカッターと普通のカッター。

1mm厚のプラ板を底面の大きさにPカッターでカット。
角に隙間ができるように、今回はラウンドさせていない。
なので、あっという間に出来上がり。
3mm厚のアクリルを使かおうと考えたが見えないところだし、アルミテープを貼ると厚さが増し強度がでそうなので1mmプラ板でOKとした。
加工後の底板用プラ板

続いて、このプラ板に置き換えるための底面の切り出し。
プラ板固定部分を残し「切出し線」を描いて、ここも線に沿ってPカッターを入れていく。
大筋切れたら隅のところは刃が入らないので、普通のカッターの登場。
パチパチ!めでたく切り出し完了。
やっぱり楽だ。
底抜き一丁上がり!
切り出したプラ板とあわせると。
そこを抜いたBOXと底板のプラ板

プラ板にアルミテープを2重に貼り付けて薄さを補強。
もちろんシールドを兼ねている。
ただし折り返し重ね貼りはなし。ボックスのほうで接触させ方式を取る。
アルミ箔テープを貼り付けた底板

※プラ板への映り込みが鏡のようだったので、モザイク処理を入れてある。

 

■ 作業その3(穴あけ)

底面は見えないところなので結構ダイナミックにやってしまったが、ここからは見えるところに突入していくので慎重に掛かろう。

一番注意を払いたいフロント部分は最後に回して、それ以外の穴あけ。

1)まずは、位置を間違えないように穴あけ場所にポンチを打っておく。
2)そしてそこに、小さなドリルで穴を開ける。いつも2mmのドリルを使用。
3)そこから、任意の大きさに広げていく。位置が狂わずきれいに揃う。

この方法で、排気口、XLR穴、RCA穴を開けていく。
20mmφまではリーマーであけられるので、排気口、XLR穴はそれで対応。
リーマーの削りあとは、バリだらけになるので、カッターの刃を寝かせて切り落とす。
XLRはさらに穴を広げなければならないので、カッターでガリガリ。削りが汚くなってしまった。
部品穴加工後のBOX

部品穴加工後のBOX

 

■□■□■□■□
今日のところはここまで。
つづきは次回。
フロントの加工。

さぁ、いっぱい、一杯。

Comments are closed.