■ オカルトの世界

昔からオーディオの世界では、スピーカーケーブルやRCAケーブルを替えると音が良くなるといわれ、果ては電源ケーブルや鉛板にまで至る。
スピーカーケーブルはその手の出しやすさから、単芯派、極太派、床から浮かす、などなど云われており、そしてそれを実現するさまざまなグッズが販売されている。
そのうち方角が・・・・なんて、「風水オーディオ」なんて物も流行るかもしれない。

ケーブルに凝る方はいくつものケーブルを所持して試しているとも聞く。
自分は、そんな細かな違いが分かるほどの素敵なオーディオシステムを持っているわけでもないので負け惜しみ100%なのだが、ケーブルの差異はとくに気にしていない。
ただ、安心感から安物でもOFCなどの物を使用している程度だ。

個人的には、「好みの音が聴ければよい派」。
あえて物差しとしているものは、年に数回訪れるコンサートで聴く大小オーケストラの音。
また、ホールで聴くのとはちょっと異なるが、自宅にある、ピアノ、バイオリン などの響きが少ない環境での楽器の音。
そしてそれらが、活き活きと聴こえることが条件。
コンサートを再現なんて、大それたことは考えていない。

そのため、この基準が”ある程度”クリアされれば、自分にとっては合格点であり、ただ、スピーカーでもアンプでも最低そこまでは押し上げたいと努力する。
鳴っていればイイは、ちょっとさみしい。

しかし、若かりし頃は、作ることが楽しく、音は「その結果である」 と、なにも考えていなかった。
当時は、雑誌の回路図、基板パターンのまる写しだったのだから、当然「悪いものはない」という先入観があったからかもしれない。

大きなブランクを経てこの歳で再開した今は、シミュレータの力を借り、パーツの交換も覚え、当然資金力も当時とは違い・・・・当時よりひどいかも・・・・。
ともかく今は、音作りを中心にしている。

変わらないのは、「作ることが楽しい」というところ。

ある種これも自作というオカルトの世界に取りつかれているのかもしれない。


■ 5CFVケーブル

パルストランスで音が違う経験をしたので「デジタル伝送が与える音の違い」についてちょっと調べてみた。
ケーブルはオカルトの一種と感じているのだが、実験されている先人は多く、デジタルでは伝送経路で顕著に音が違うらしい。

気になったのは、このサイト。Coaxケーブルによる音の違い。
http://www.asahi-net.or.jp/~tx2h-itbs/coax_cable/coax_cable.html

今、自分が使用しているのは、すべてにおいて音の悪いとレポートされている「3C-2V」系。
しかも、グラボのおまけ、メーカー不詳 & 絶縁体はポリエチレン。

同軸なら幾つかあるので、ブラウン管TV時代に各部屋に引き廻していた5Cケーブルを取り出してきた。
今は、ブラウン管TVはすべて Gone!、TVはリビングにあるもののみ。そのためケーブルは余っている。
見ると都合良く、発砲ポリエチレンの芯線で、音に影響のある「アルミ箔巻」ではない。使える!
早速ケーブルを作ってみるたくなるのは世の常でしょう。

RCAコネクタは、半端で使い道のなかったそこそこグレードの良さげの物。
一応 「削りだし」。・・・削り出汁・・・どちらも響きがイイ・・・・

こんな感じに。1m長。

ケーブルを替えるには、PCを引きずり出さないといけないので、今日はここまで。
そろそろアルコールの時間でもあるし。

”鬼が出るか蛇が出るか” は明日の楽しみ。
オカルトだけに、おお化けするかも・・・・・・


----翌日―――――


■ 結果発表!

PCが机の端に埋まりこんでいるうえに物置と化しているので、その物をどかしながら引き出すのが大変面倒。
毎回片付けようと思いつつ、引き出す頻度も多くなく、いつもそれっきり。
今回もそのパターンになりそう。

やっとの思いでケーブルの交換完了。

結果は・・・・
”お化け出ました~!”

比較して何度か聴いてみる。高域の抜け、明瞭さ が違う。
そもそも元が粗悪過ぎたのかもしれないが、いささかこれには驚いた。
いったいナゼ???
単なる0101のデジタルデータなのでは?

デジタルはチップさえ決めれば皆同じだと簡単に考えていたのだが、オーディオの世界は、そうは問屋が卸してはくれないのか。

ケーブルでこの結果だから、基板設計で音が変わるというものうなずける気がしてきた。
そうなるとアナログの上にデジタル・・・・勉強が追いつかない。

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