■ 今後やりたいことのひとつ

ブログを更新するのは、ひさびさな感じがする。
前回からは、一か月ほどしか経っていないのだが、このところいろんな事で忙しかったせいかだいぶん時間が経ったような錯覚に陥っている。
先月は時間感覚がおかしく、12月と勘違いしてお客様から指摘を受けたり、それがなかなか感覚として掴めずにいた。
12月にはいってようやく感覚と実際がシンクロしてきた次第である。

まだまだ、年末まで忙しさが続くので趣味の方は「オアズケ」状態。
やり始めてしまうと没頭してしまうタイプなので、今は、今後何をやろうか考えるだけにしている。

その中、昔からやりたかったことのひとつとして「電子ボリューム」がある。
「電子ボリューム」なんかそれだけでカッコいい。高級に見える。
ただ、今では2万円台のミニコンポでさえ電子ボリュームだが・・・

■ 電子ボリュームの魅力

最近では、アンプやロジック回路など「お試し」の状態では、必ずと言っていいほど基板は組まずブレッドボードがメインだ。
ブレッドボードが万能ではないことは理解しているが、あの手軽さを知ってしまうと・・・・・
その作業において、外部の入出力部分は「ブレークアウト基板」を使っている。

RCA入力、2連VR、ピンジャックout を配した自作ブレークアウト基板は、楽ということだけでなく、アンプの音質比較時においてそれを共有することでアンプ本来の音の比較ができると考えてのことだ。
大変都合のよいものだが不満もある。
制作の中で試聴を繰り返す際にどうしても欠かせないのが「ヘッドホン」。
スピーカで再生しているうちは気にならないのだが、ヘッドホンではどうしてもボリュームを絞ると発生してしまう「ギャングエラー」がそれだ。
高級なPODやアッテネータ式のものを使用すれば解決すると思うが、価格面、スペース面でどうしても納得がいかない。

ヘッドホンを鳴らすだけなら、うまくVR の真ん中辺を使用するようにゲインを調整すればいい。
ただ、それでも使用するヘッドホンが固定ではなく16Ω だったり64Ωだったり、果ては300Ωだったりすると都合が悪い。
さらにはスピーカーが加わると、音量の調整だけでも煩わしいものとなってくる。
割り切って簡単なゲイン切り替えという解決策でまとめあげることも想定しなければならない。
ただここで心配は、スピーカーで鳴らしたまま、切り替えてヘッドホンにしてしまったら・・・
これまでは、これを避けるためにあえてスピーカ端子を設けない方法を考えていた。

電子ボリュームなら、どうなるだろう。
1)ヘッドホンへスイッチが切りかえられたら「ミュート」するといったことが可能。
2)当然、ボリュームを絞っても「ギャングエラー」が小さい。
3)ロータリーエンコーダーや単連VRで2chのみならずマルチチャネルもコントロールできる。

これらを考えると、自分の目指すアンプ製作には欠かせないものではないかとさえ思えてくる。

■ 電子ボリューム入手計画

「電子ボリューム」で検索して・・・・
みなさんの制作記を読み進めていくと、キットの作成は少なく、いろいろなICを使用して各自制作されている。
まあ、完成品はどれもお世辞にも安くなく、仕組みを分かっている方なら“自分で制作してしまえ!”という感じなのであろう。

また、完成品はえてして基板が大きい。小さくまとめたい自分向きのものは無いようだ。
思い通りにするならやっぱり自作。
自作されているなかから参考になるものを探すが、PICの使用が必須とのこと。
全く経験が無い自分にはちょっと敷居が高そうだ。
C言語は分からないし今さら勉強する気もないし。
アセンブラは、25年くらい前にZ80のアセンブラをやったことがあるくらいだ。
その知識で通用するだろうか?

自分で設計できれば、秋月で販売されている「電子ボリュームIC」で制作できる。
それだけでなく、いろんなICへの幅も広がる。
夢は広がる一方だが、ただ歳くったガチガチの脳みそでどれだけの時間を割けばPICを習得できるだろうか。
電気系の学校を出たわけではないので、ハードがらみのその手の知識は大変乏しい。

今回は素直にキットを探すことにしよう。

■ 電子ボリュームキットの予定が・・・幸い

気になるサイトがあった。
単連VRを使い、ほぼそのVRサイズのキットだ。このくらいが理想サイズ。
sa89a.net

領布をしているということなので、早速メールで連絡してみた。
帰ってきた返事は、“キットは販売終了“ とのこと。
理想の大きさだっただけにちょっとショック。
ダメもとで、チップを分けていただけないかとお願いしてみたところ、ご厚意で、プログラム書き込み済みのPICチップと電子ボリュームIC を分けていただけることになった。
※その後サイトをみると、今ではすべてが「販売終了」となってしまったようだ。

たぶん、キットを購入できていたら、この急がしい最中に「はんだゴテ」を握ってしまっていただろう。
「不幸中の幸い」だった気がする。

分けていただいたのは、PIC12F675 と DS1882 を3組。
しかもSOP。分かってはいたが、いざ目の前にするとかなり小さい。
こりゃ基盤作りから気合を入れないとだめなようだ。

3組は、最初は失敗することを想定して予備も含めての数量。
お忙しい方のようで、ご厚意を受ける立場でこれ以上の数をお願いするのは忍びなかった。

これを作成できるのは年末か?
イヤイヤ、年末の休みはお楽しみの「おせち料理の手伝い」があるので、やはり年越し(持越し)か?

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